白山神社 (八重巻中町)
引き続き白山神社。
福井県の 白山神社(八重巻中町) を掲載しました。合計2036社。
福井県福井市にある。
北陸本線・森田駅の南300mほどの八重巻中町に鎮座。
車道に面して西向きに境内がある。
参拝が、初夏の早朝、日の出の頃。
境内入口に立つと、朝日を受けて眩しい参拝。
朝日を受けないように、道路に座って
下からカメラを構えてもうまく写せない。
仕方が無いので、シルエットの鳥居を撮影。
鳥居をくぐると、正面に大きな社殿。
どっしりと貫禄がある。
境内左手に、境内社の稲荷神社。
境内右手奥に行くと、石像が安置された祠や、
境内社の石祠を納めた建物がある。
石祠は、左から黒龍社、小さな弁財天、
大きな神明社・己之須美神社、
不動明王を挟んで加茂社と、並んでいる。
社伝によると、寛平元己酉年(889)九月の勧請。
往古は、大野郡平泉寺村に鎮座していたが、
神殿がしきりに鳴動し、衆僧の悪夢に
「我が尊像ヲ流水ニ任スベシ」とあったので、
新菰で八重に巻き、清涼水に浮かべた。
その時、九頭龍が出現し尊像を抱いて川を下ったという。
よって、その川を九頭龍川という。
その後、尊像が吉田郡山室村の渕にあった時、
三日三夜白雲が水面を覆い奇瑞が出現したので
その渕を、神巻の渕とよび、一社を立てて祀ったが、
神慮にかなわず、河合郷へ遷座せよとの託宣があり、
宇多天皇の寛平元年に当地へ遷座し、
白峯山重陽寺と称して祀ったもの。
境内右手には、阿迦池がある。
宇多天皇の夢のお告げにより重陽寺を
山室村から、当地へ遷した時、
この阿迦池の中から竜神が現れ、
清水が湧き出しので、その清水で白山権現を洗い浄めた。
村人が飲んだところ、悪病が治り、膚が綺麗になったという。
その噂を聞きつけた参勤交代中の大名が茶の湯に所望し、
以後、必ず立ち寄ったという。