御前神社 (あわら市)
福井県の 御前神社(あわら市) を掲載しました。合計2175社。
福井県あわら市にある。
えちぜん鉄道三国芦原線のあわら湯のまち駅から
南西に2Kmほどの宮前に鎮座。
竹田川の近く、宮前橋の南に境内がある。
参拝は五月の連休。真っ青な空の下。
道路に面して、石垣に囲まれた境内。
入口の鳥居の脇には、
「式内指定御前神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐると、境内中央を参道が延びており
正面に社殿。拝殿・本殿は瓦葺。
本殿の周囲の垣は、
瑞垣ではなく、珍しい生垣だった。
本殿の左手に、石の祠のようなものがある。
正面に格子が嵌められており、
中の壁面には、
西国三十三カ所の観世音や如来、上人が刻まれている。
ここ一箇所で、西国観世音廻りが出来てしまう。
創祀年代は不詳。
式内社・御前神社に比定されている古社。
「御前」と書いて「みさき」と読むが、
「おまえ」と訓じたものもあるらしい。
これは、鎮座地・宮前(みやまえ)の発音の影響。
平安時代後半、
坂井郡内の十郷に十社の春日社が祀られており、
当社も、その一つ。
中番の春日社を父神とし、当社を母神として
十社の中核をなしていた神社。
春日社としての勧請は、寛弘八年(1011)だが
上記のように、式内社・御前神社として
それ以前から鎮座していたと考えられている。