大三王子神社 (新島)

伊豆諸島・新島の大三王子神社(新島) を掲載しました。

伊豆七島の新島にある。
新島港の近くにある大三山の中腹に鎮座。

地図を見ると、新島中央部の市街地付近から参道が延びているようだが、
とりあえず、大三山付近の道を散策してみた。
すると、大三山の周囲を廻っている道に参道近道の石碑が建っていたので
入ってみると、鳥居が建っていた。

鳥居から南へ参道を進むと長い階段があり、
階段を上ると、もう一つの鳥居。
鳥居をくぐると、今度は下りの階段があり、
階段を下ると、小川に石の太鼓橋がかかっている。
太鼓橋の奥に、さらに階段があり、階段を上り参道を進むと境内。
ちょうど境内の左手から入る形で、
その入口から見て、右手に社務所兼参籠所。
左手にブロック塀があり、中央に鳥居が建ち、
鳥居の奥は、本殿へ向かう参道階段。

参道の案内に、この本殿への階段は土足禁止とあったので
どうしようかと、しばし迷ったが、靴を脱いで階段を上った。

境内に人がいる場合は、
比較的簡略な参拝で済ましてしまうことが多いのだが
この時のように無人の境内では、かなり律儀に参拝する
そういう自分の性格が好ましいなぁ、
などと心の中で自分を讃えながら上ったことを覚えている。

その階段を上ると、ブロック塀に囲まれた方形の境内があり
中央に本殿の覆屋。覆屋の中に、新しい小振りな祠が祀られていた。
また、方形の境内の隅に、小さな石が祀られていた。

創祀年代は不詳。

『三宅記』によると三島大明神は五人の后を島々に置き、
あたら嶋(新島)の后を、「みちのくちの大后」と言う。
新島の近くの小島・式根島の泊神社に祀られている「みちのくちの大后」には
二人の王子がおり、兄を大宮王子(あるいは大三王子)、弟を第三王子という。

この大三王子を祀っているのが当社。
相殿には弟神の第三王子を祀っているのだが、
大三王子は、三島大明神の三番目の御子神で、第三大明神とも記される場合があり
弟神は第三王子明神と記されて紛らわしい。

大三王子が第三と記される場合は「ダイサン」と読み、
弟の第三王子は「テイサン」と読むらしいのだが、やはり紛らわしい。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 1:53 AM