白鬚神社 (墨俣)
岐阜県の白鬚神社(墨俣) を掲載しました。
岐阜県の大垣市にある。
犀川と長良川が合流する場所、一夜城で有名な墨俣に鎮座。
一夜城とは、信長の美濃攻めのため、秀吉の進言で三日で建てた城。
現在は、大垣城の天守を模した墨俣一夜城歴史資料館(平成3年)が建っている
墨俣城址公園内に境内がある。
参拝は、年末の休日、朝。
朝日を浴びて美しい城なのだが、一夜城とは似ても似つかぬ城の姿に
違和感を感じながらの参拝。
ただし、秀吉による墨俣一夜城の伝説は江戸時代の創作とする説もあるようだ。
その城のある中州の北側に、南向きの境内がある。
境内入口に鳥居が建ち、右手に「村社 白鬚神社」と刻まれた社号標。
境内案内板には「白髭」の文字が使用されているが、
「鬚」でも「髭」でも「髯」でも良いのだろう。
参道の正面には瓦葺の拝殿があり、後方に本殿の覆屋。
拝殿右手には、秀吉を祀った別宮・豊国神社があり、
地図によっては、白鬚神社ではなく、豊国神社と記されていることもある。
創祀年代は不詳。
式内社・荒方神社の論社となっている古社。
「荒方」の名の由来は、
長良川岸・墨俣より北は、古代、低湿の荒れ地であったから。
墨俣北方の堤外地や、祖父江あたりを荒方と呼んでいたらしい。
また、祭神の異説として、阿多賀田須命(吾田片隅命)とする説がある。
阿多賀田須命は、素盞嗚尊八世孫で和邇君等の祖。
「阿多賀田須」が、「荒方・墨」と転じて、
「荒方」となったという考えもあるらしい。