咲前神社 (安中市)

群馬県の咲前神社(安中市)を掲載しました。

群馬県の安中市にある。
安中駅の南西5Kmほどの鷺宮に鎮座。
安中駅と磯部駅の中間あたりに、道路に面して東向きの境内がある。

境内入口には赤い鳥居。
鳥居の左脇に、嘉永二年に建立された、
当社宮司による「登志月の先へまわりぬ初霞」という詩を刻んだ句碑がある。

鳥居をくぐり参道階段をのぼると砂利の境内。
参道の右手に手水舎があり、参道を進むと左手に神楽殿。
小祝神社から伝えられた安中市重要無形文化財の太々神楽が奉納されるらしい。

参道の正面には、瓦葺入母屋造平入りの拝殿があり、
拝殿の後方に銅板葺流造の本殿。
本殿の後方に回ると、狛犬らしきものが置かれていた。
原形を留めないほど風化しているので、古いものなのだろう。

参拝は天気の良い晩秋の十一月。
七五三の季節で、休日には多くの参拝客が訪れるのだろう。
境内には休憩用の日除けテントとベンチが置かれていた。

『上野国神名帳』に「従五位上 咲前明神」とある古社で、
「咲前」の社号は抜鉾神社(一の宮貫前神社)の旧鎮座地(前宮)と伝えられるため。

神代の昔、経津主神が建御名方神を追って、
上野・信濃両国の境である上州下仁田の荒船山に御出陣の際、
当地(鷺宮)に宿陣されたと伝えられている。

社殿の右手に、境内社の絹笠神社。
同じ社殿内には金刀比羅神社も祀られており、男根形の奉納品が並んでいた。
当社には白いヘビがいると云われ、
白いヘビを拝んで借りて帰ると「蚕が当たる」という信仰があるらしい
白いヘビは蚕の神様らしい。蚕を食べるネズミの天敵だからだろう。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:21 AM