八幡宮來宮神社 (伊東市)
静岡県の八幡宮來宮神社(伊東市) を掲載しました。
静岡県伊東市にある。
伊豆急行・伊豆高原駅の西1Kmほどの八幡野に鎮座。
135号線を越えて進むと、
(たぶん)銅製の鳥居が、八角形の台座の上に建っており、
鳥居の後方、階段の上に、朱の神門の冠木門がある。
冠木門は木を組んだだけの簡素な門で、
武家屋敷などに多く、神社では珍しいかもしれない。
参拝は、年末の休日。
迎春用に、鳥居の足もとには角松、冠木門には国旗が飾られていた。
その冠木門をくぐり、参道を進むと、緩やかに傾斜した、木立の杜の境内。
午後の参拝で、日は傾き始めており、木漏れ日も少なく、やや暗い境内だが、
自然と一体となった姿が美しい境内。
階段を上ると、
右手に手水舎があり、左手に五社並んだ境内社。
(子安神社・蛭子大神・天満宮・若宮八幡宮・大国主大神)
さらに進むと、左手に二社並んだ境内社。
(水神社・火焚神社)
さらに進むと、もう一つの境内社があるが
社名は確認していない。
社殿の造りから判断すると、神明社のようだ。
『明治神社誌料』では、境内社筆頭にに大神宮の名があるので
たぶん、皇大神宮(神明社)で正解だと思う。
さらに参道を進むと入母屋造の拝殿があるが
拝殿の前方には、一際大きな巨木が聳えている。
拝殿の後方には、二間社流造の本殿があるのだが
覆屋の中にあり、確認できなかった。
覆屋の側面が、半透明のビニールトタンなのでシルエットは判るのだが。
社名が示す通り、
当社は八幡宮と来宮神社を併祀した神社。
八幡宮の創祀年代は不詳。
地主神として崇敬され、鎮座地名の八幡野も当社に由来する。
来宮神社の創祀年代も不詳。
式内社・伊波久良和氣命神社の論社となっている古社。
伊豆国神階帳に「従四位上 いはくらわけの明神 」とある神社で
もとは海浜の岩窟(西ノ洞)に奉斎されていたものが
後に八幡宮社域へ遷されたものと考えられている。