越中白山総社 (富山市)

富山県にある、越中白山総社(富山市) を掲載しました。

富山県富山市にある。
富山駅の南2Kmほどの中野新町に鎮座。
社前を南北に走る43号線には、路面電車(富山市内軌道線)の線路も走っており、境内入口は43号線に面して西向き。

境内入口に「郷社白山神社」と刻まれた社号標が立っており、『明治神社誌料』にも「白山神社」とあるが、『富山県神社誌』には「越中白山総社」と記され、境内の由緒書きでは昭和二十二年に改称されたとある。

鳥居をくぐり参道を東に進むと、もう一つの鳥居。
その鳥居をくぐると左手に手水舎があり、正面に社殿。
拝殿は瓦葺入母屋造で、後方の本殿はコンクリートの覆屋の中。
拝殿の前には、宝来石鍋は置かれている。

明治十年、富山市内でコレラが大流行した時、当社の氏子には病人が出なかった。
この御神徳に氏子達は宝来山(曳山)を曳いて感謝していたが、明治三十二年の大火で焼失。
昭和三年、御大典の時に再現されたが、戦災で焼失。
宝来山を後世に伝えるために奉納された石鍋らしい。
病気には霊験があるが、火災には弱かったのだろうか。石鍋なら火災にも安心だ。

創祀年代は不詳。再三の炎上により古記録も残っていないらしいが、往古、新川郡太田の保、布市村に勧請され、後醍醐天皇延元年間(1336~1340)には白山妙理大権現と称されていたという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 6:38 PM