諏訪神社 (箕郷町東明屋)

群馬県の諏訪神社(箕郷町東明屋)を掲載しました。

群馬県高崎市にある。
信越本線・高崎駅の北西12Kmほどの箕郷町東明屋に鎮座。
榛名山の東南麓、長野氏の居城・箕輪城跡の南東に境内がある。

小学校の北、26号線が二股に分かれる場所に、
東向きに境内入口があり、参道入口は26号線に面している。
参道を歩くと石鳥居があるが、扁額には「満行宮」とある。
満行宮は榛名神社の別名だが、当社には村内にあった榛名神社が合祀されており
その当時の鳥居を移築したものだろうか。

参道を進み、道路を横切ると境内入口。
「諏訪神社」と刻まれた社号標が立っており、
境内入口の石鳥居には「諏訪大明神」。
鳥居をくぐり参道を進むと、社殿のある境内。
中央に拝殿があり、拝殿の後方、斜面の上に本殿の覆屋がある。
覆屋内の本殿は文政五年の建造物で優れた彫刻があるらしい。

拝殿の右手奥に、「榛名神社」と刻まれた石碑がある。
榛名神社を合祀した記録なのだろう。
拝殿の左手に鳥居があり階段を上ると、
本殿の横に小さな石祠に祀られた天満宮がある。
その鳥居の左手に「石上神社」と刻まれた大きな石碑がある。
これは石上神社を合祀した記録だろう。
石上神社の隣りに小さな石祠があるが、稲荷社だろうか。
境内や参道には、他にも「秋葉大権現」「御嶽山大神」などの石碑や、
いくつかの石祠が祀られており、可愛い夫婦の道祖神もある。

創祀年代は不詳。
境内の由緒書きによると、箕輪城落城後に当地に勧請された旧村社らしい。
ということは戦国時代から江戸初期の創祀ということだろう。

同じく由緒書きによると、当社に合祀されている石上神社は
『上野国神名帳』に「従四位下 石神明神」とある古社。
箕輪城の鬼門寺で、在原業平の創建とも伝えられる石上寺の鎮守として、
貞観十六年、大和国山辺郡石上神宮より布瑠明神(石上神)を勧請したもの。
明治維新後、神仏分離により石上寺境内の外に祀られていたが
太平洋戦争後、当社・諏訪神社に合祀されたらしい。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:01 AM