師岡熊野神社 (横浜市港北区)

神奈川県にある師岡熊野神社(横浜市港北区) を掲載しました。

神奈川県横浜市にある。
東急東横線・大倉山駅から東へ800mほどの師岡町に鎮座。
大倉山駅から東へ進み、新幹線の高架を越えて綱島街道へ。
綱島街道を200mほど北上すると右手に当社の社号標があったと思うが、
写真を撮っていないので自信がない。
とにかく、右手へ入って行くと、当社の社前に到着する。

社前(南側)には「いの池」と呼ばれる池があり、
中央部に水神社が祀られている。
この池は「い・の・ちの池」と呼ばれた三つの池の一つ。
「のの池」は当社社殿の後方にあり、神事などに用いられる。
「ちの池」は西500mほどの場所にあった溜池だが、
現在は埋め立てられて公園になっているらしい。

境内は南向き。鳥居の脇の社号標には
「聖武帝神亀元年創立 関東随一大霊験所 熊野神社」。
鳥居扁額には「関東随一大霊験所熊埜宮」とある。

階段を上ると社殿のある境内。
中央に入母屋造の美しい社殿。後方の本殿は覆屋根の下にある流造。
拝殿の扁額はよく読めなかったが、
「関東随一大霊験所熊埜三社大権現」と書かれているのだろうか。

社殿後方に、小さな「のの池」があり、
背後の丘には散策道「みくまの通り」がある。

資料には当社の社号は「熊野神社」とのみ記されているが
師岡町鎮座のため、師岡熊野神社を用いているようだ。
神社公式ページにも師岡熊野神社と表記されている。
通称は、おくまんさまと呼ばれているらしい。

社伝によると、第四十五代聖武天皇神亀元年(724)、
全寿仙人によって和歌山県熊野三社を勧請創祀された古社。

社前の由緒書きによると、
全寿仙人が当地で不思議な霊威を感じ、御神木梛の大木のうろで法華経を読み続けると
ある晩、夢枕に熊野大神が立たれ、そのお告げに従って大和国春日明神に参籠。
神霊を感得してこの地に帰り、熊野大神を祀ったとある。

仁和元年(885)七月、光孝天皇の勅使六条中納言藤原有房卿が当地に下向し、
「関東随一大霊験所熊野宮」の勅額を賜わり、
以後、宇多、醍醐、朱雀、村上天皇の勅願所として社僧十七坊が附せられたという大社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 6:38 AM