花岡神社 (八鹿町)

兵庫県の 花岡神社(八鹿町) を掲載しました。

兵庫県養父市にある。
八鹿駅の東3Kmほどの八鹿町坂本に鎮座。
円山川を越えて、川(名前はわからない)に沿って東へ。
道がカーブしている地点に小さな境内。

石積みの上に社殿。
覆屋の中に、流造の本殿が鎮座している。

社殿の左前、階段の横に巨木の痕跡。
かつては周囲の目印になりそうなほど大きな木だったのだろうが
今は、根元のみ。
中をくり抜いて、新しい木が育っていた。

創祀年代は不詳。由緒も不詳。
祭神も不詳。
明治元年の棟札に、
「奉祭花岡一之宮 天津彦火轉瓊々杵尊 木花開耶姫命」
と書かれているが、
新に神霊を勧請したもので、本来の祭神ではないようだ。
「花岡」の社号から、木花開耶姫命を連想したのだろう。

慶応四年、本殿を改築。
明治六年十月、村社に列した。

式内社・保奈麻神社の論社の一つ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 3:41 PM

五社神社 (八鹿町)

兵庫県の 五社神社(八鹿町) を掲載しました。

兵庫県養父市にある。
八鹿駅の北東4Kmほどの八鹿町岩崎に鎮座。
円山川を越えて、川(名前はわからない)に沿って北東へ。
途中、道がカーブしている地点に小さな境内があるが
それは花岡神社。
そこからさらに1Kmほど進むと、
道の横に境内がある。

石の鳥居に「五社大明神」とあり、
石積みと草の境内には「しいの木森林公園」と案内板がある。

階段を登ると正面に社殿。本殿はその覆屋の中にある。
境内中央で、枯れ木を焼いていたので
定期的に清掃・整備されているのだろう。
覆屋の扉も開いていたので、中の祠も撮影した。

創祀年代は不詳。由緒も不詳。
祭神も不詳。

明治六年十月、村社に列したことしかわからない。

式内社・保奈麻神社の論社の一つ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:42 PM

大溝神社 (あわら市)

福井県の 大溝神社(あわら市) を掲載しました。

福井県あわら市(旧金津町)にある。
あわら温泉駅の西1Kmほどの馬場に鎮座。
地図で確認すると、大溝一丁目なのかもしれないが、
資料の住所では馬場。

竹田川の南にあり、
道に面して南向きに、垣に囲まれた境内。
鳥居の脇には、「村社 式内 大溝神社」と刻まれた
新しい社号標が建っている。
村社などの神社社格は、戦後廃止されたため
古い社号標の社格部分は削られたり埋められたりして、
消されていることが多いのだが、
新しい社号標で、旧社格が明記されているのは珍しい。
戦後直後のように、旧いものは全て変えるという
ヒステリックな風潮が薄れているせいかも。

とにかく鳥居をくぐると社殿のある境内。
参拝日が晴天だったためか、明るい神社という印象。
『式内社調査報告』に載っている写真では
巨木が鬱蒼と茂った杜なのだが、
現在はすっきりと整備されている。

鳥居正面、参道奥に当社の社殿。
参道左手に社務所があり、
社務所の前には、二つの祠。
祠の中には石仏が安置されており、
左の祠には立像、右の祠には座像だった。

拝殿は、瓦葺きの入母屋造。
背後の本殿は、コンクリート造で淡いパステルカラー。
ただし屋根は銅葺のようだ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 8:18 PM

小山田神社 (越前市)

福井県の 小山田神社(越前市) を掲載しました。

福井県越前市にある。
武生前の東7Kmほどの南小山町に鎮座。
日野川を越えて東へ進み、北陸自動車道も越えて
鞍谷川を越えた地点にある南小山町集落の奥に境内がある。

境内入口は西向き。
鳥居の左脇に「式内 小山田神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐり、参道を進むと、
広い境内があり、土を盛ったような場所の上に社殿。
社殿は、拝殿の後方に本殿があるだけの簡素なもの。
ただ、流造の本殿はガラスの雪囲いに覆われ
屋根には金の飾りなどが付けられて、
大事に管理されているようだ。

社殿の背後は、山というか森になっており
木々が密集していているが、
境内には、それほど樹木が見られなかった。
最近、境内の整備をしたのだろうか。

創祀年代、由緒は不詳。

社伝によると、神功皇后によって勧請された古社。
その後、仲哀天皇、継体天皇(男大迹皇子)の崇敬が篤かったという。

式内社・小山田神社に比定されている神社で
かつては勝手明神とも称していたという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:46 PM

山神社 (日高町)

兵庫県の 山神社(日高町) を掲載しました。

兵庫県豊岡市にある。
江原駅の西8Kmほどの日高町山宮に鎮座。
482号線を西へ進み、大岡寺の付近で北へ入る。

簡単に書けば、こうなるのだが、少し分りにくい場所にある。
清滝トンネルへ向かう広い道の側にあるのだが
周囲の道よりも、境内が低い場所にあるので見落としがち。
道から少し東へ入ったところに、
境内入口の鳥居がひっそりと建っている。

鳥居をくぐると、参道階段を下る。
入口より境内が下にある、珍しい下り宮の形式。

階段を下りると、社頭から想像できないほどの広い境内。
古木の茂る社叢は、旧日高町の天然記念物に指定されている。

境内奥、石の垣に囲まれて社殿。
拝殿は入母屋造。
背後の本殿は、覆屋の中で、確認していないが流造らしい。

本殿の背後に、御神木の朴の木(ホオノキ)。
その葉は、殺菌作用があるようで、朴葉寿司として用いられる。
また、葉が大きく、古代では食器替わりの用いられ、
堅い木なので、下駄の歯の材料ともなるようだ。
が、当社では御神木なので、氏子の間では
朴歯下駄を用いない風習があるとか。

鎮座地が示すとおり、山宮とも称される神社で、
式内社・山神社に比定されている古社。

社伝によると、欽明天皇二年二月九日の創祀。
北山の聖岩の場所に鎮座していたが、
称徳天皇元年四月八日、現在地へ遷座したという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:30 PM

戸神社 (日高町)

兵庫県の 戸神社(日高町) を掲載しました。

兵庫県豊岡市にある。
江原駅の西7Kmほどの日高町十戸に鎮座。
482号線を西へ進むと、稲葉川の側、
道路の北側に境内入口がある。

入口には「式内 戸神社」と刻まれた社号標が建っており
参道を進むと鳥居。
鳥居をくぐると、割拝殿のような建物があるが
参籠殿兼通門として使われているようだ。
その建物をくぐると、樹齢百年以上の巨木が聳える境内。
木々の側に、鳥居が建っており、
その奥は緑の絨毯のような境内。

境内奥に、社殿があり
入母屋造の木造拝殿の後方に、珍しい白い本殿覆屋。
コンクリートか漆喰なのか確認していないが、
多分、この中に、春日造の本殿があるのだろう。

境内は、道路のすぐ側にあるのだが、
鳥居、通門、さらに鳥居、巨木の間を進むたびに
徐々に、その神域としての質が変化して、
社殿の前に立つ頃には、
道路や町の喧騒などの記憶が一切消去されている。
そんな感じの神社。

当社の社号「戸」は、一般には「と」と読み
戸神社は、「とのじんじゃ」と呼ばれているが
資料によると、「へじんじゃ」「へのじんじゃ」と読んでいたらしい。

また、御神体が太刀を持っているらしく
「太刀宮」「立宮」とも、単に「神明宮」とも称されていた、
らしい。

式内社・戸神社に比定されている古社。

創祀年代は不詳だが、
仁明天皇承和九年(842)には官社に預けられ
清和天皇貞観十年(868)従五位下から従五位上に昇叙され
延喜式では、名神大社と記された大社であり、
鎌倉時代には、神田四九反三百歩を有していた。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:14 PM