津田神社 (多気町)

三重県の津田神社(多気町) を掲載しました。

三重県の多気町にある。
紀勢本線・相可駅の西3Kmほどの井内林に鎮座。
421号線から北へ入った場所。小学校の北側にあり、櫛田川の南側に南向きの境内がある。

参道入口も南向き。
社前から境内の大きな御神木が見える。
参道を進むと境内入口の鳥居。鳥居の左手に「津田神社」と刻まれた社号標。
鳥居の右手には「伊勢白龍大明神」を祀った石碑が立っている。

鳥居をくぐると右手に、境内の外からも見えた、樹高35mの大きな御神木。
鳥居の正面に拝殿があり、拝殿の後方、瑞垣の中に神明造の本殿がある。

鳥居から右手に行くと、境内の南東隅に「禁殺生」「林神社」と刻まれた石柱があり、
境内の左手(西側)には「橿原神宮遥拝所」の石柱が立っている。

創祀年代は不詳。
上記のように旧名を林神社と称し、式内社・林神社に比定されている古社で、
延喜斎宮式によると、斎宮の祈年祭、新嘗祭に預かり、
絹・木綿・麻・楯などが座別祭料として供進された神社であったが、
文政元年十一月、火災により古記録を焼失したらしい。

明治三十九年に明細帳によると、享保年間、和歌山藩より「禁殺生」の棒石が建設され、
社域の四隅に「林神社」と記した石が建てられたとある。

参拝当時、このことを知らなかったので、僕は南東隅の石柱しか確認していないが、
今でも四隅にあるのだろうか。

明治六年三月、村社に列し、
明治四十一年二月十一日、村内四十社を合祀して津田神社と改称した。
『三重県神社誌』によると「村名を以て」とあるので、当地は明治期には津田村と呼ばれていたのかも。

式内社・櫃倉神社について、『伊勢式内神社撿録』には
櫛田川の南岸、鍬形村の天神社が論社として挙げられているらしい。
鍬形村には、村社・八雲八柱神社、無格社・鍬山神社、無格社・菅原神社があったが、
この菅原神社が天神社のこと、つまり櫃倉神社だったと考えられている。
この三社は、明治四十一年一月十七日に合祀されて櫃倉神社と改称し、
さらに、明治四十一年二月当社・津田神社に合祀されたらしい。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:46 PM