土師神社 (藤岡市)

群馬県の土師神社(藤岡市)を掲載しました。

群馬県藤岡市にある。
八高線・群馬藤岡駅の南3Kmほどの本郷に鎮座。
当地の東には、埼玉県との県境の神流川が流れている。

境内入口は南側。
朱の両部鳥居に黒い扁額が「土師神社」とありシンプルでカッコ良い。
鳥居をくぐると100mほどは有りそうな砂の参道。
馬場になっているようで、流鏑馬などの神事が行われるらしい。

参道を進むと、右手の広場に塚のような伏せ鉢状の相撲辻がある。
屋外相撲壇(土俵)で、日本三辻の一つらしい。
あとの二つは大阪・住吉大社と能登・羽咋神社のもの。
住吉大社境内に土俵があるがそれだろうか。残念ながら写真をとってない。
羽咋神社の土俵は、少し南にある唐戸山(南中央町)にあるが見ていない。

参道を進むと参道左手に手水舎があり、
正面に割拝殿のような建物。左手に神楽殿。
割拝殿を進むと、当社の社殿。
拝殿は向拝付き入母屋造。拝殿後の垣の中に流造の本殿がある。
入口の鳥居同様、拝殿も本殿も赤を基調として黒い柱や屋根が美しい。
拝殿には奉納された相撲額が掲げられている。

参拝は秋、十月の中旬の日の午後。
太陽が西に傾いて、静かな境内だった。

通常、土師は「はじ」と読むが、当社では「どし」らしい。

創祀年代は不詳。
『上野国神名帳』に「正五位上 土師明神」とある古社。

祭神は天穂日命十四世の孫で土師部の祖・野見宿禰。
菅原道真の遠祖にあたる人物で相撲の元祖。

鎮座地の本郷は、『和名抄』の「土師郷」に比定される土地であり
当社の近くには埴輪窯址があることから、
当地に野見宿禰を祖とする土師部の集団が居住していたと考えられている。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:29 AM