車持神社 (高崎市)

群馬県の車持神社(高崎市)を掲載しました。

群馬県高崎市にある。
信越本線・安中駅の北10Kmほどの十文字町に鎮座。
榛名山の東南麓、榛東村から下室田へ通じる154号線から
少し南へ下った場所、十文字公民館の近くに、
東南向きの小さな境内がある。

道の端、境内の角に八衢神の石碑があり、
境内入口には石鳥居が立っており、扁額には「車持神社」。
榛名の神を合祀するため、以前は、榛名神の別名・満行宮と刻まれていたらしい。

鳥居をくぐると正面に入母屋造の赤い屋根の拝殿。
拝殿の後方には春日造に似た形式の小ぶりな本殿がある。

社殿の右手には小さな石祠が並び、
「普開霊神」「御嶽座王大権現」などと刻まれた石碑。

社殿の左手に赤い鳥居があり、狭い階段を下りて行くと
不動尊の石像が祀られている。
不動尊の側には、「泰賢行者」「普寛行者」などと刻まれた石碑。

当社は榛名山の麓にあり、榛名山で修行する行者が
これらの石碑を奉納したものだろうか。

創祀年代は不詳。
『平成祭データ』などの資料によると、
『上野国神名帳』に「従五位上 車持大明神」とある神社。
ただし、境内にあった由緒石碑には、「従五位上 車持若御子明神」とあった。
いずれにしろ、『上野国神名帳』所載の古社である。

車持の社号は、車持公を祀るため。
雄略天皇の頃、乗輿を作り献上したことにより、
車持の姓を賜ったという。

ゆえに、当地は車の里と呼ばれ、
車が転じて群馬となったという説もある。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:00 AM