金王八幡宮 (渋谷区)

東京都渋谷区にある金王八幡宮(渋谷区) を掲載しました。

東京都渋谷区にある。
渋谷駅の東500mほど、六本木通りから南へ入った場所に境内がある。
境内は南東向き。道路に大きな鳥居が立っている。

鳥居をくぐり参道を進むと突き当たりに境内入口。
階段の右手に「金王八幡宮」と刻まれた社号標。
階段を上ると石鳥居があり、赤い神門をくぐると境内。
参道左手に手水舎があり、
参道正面に入母屋造の赤い拝殿がある。

拝殿の前に「渋谷城の砦の石」が置かれている。
この辺りは平安時代末期から渋谷氏一族の居館(渋谷城)跡だったが、
大永四年(1524)、北条氏により焼き払われたらしい。
この渋谷氏居館が、渋谷という地名の起り。

狛犬の台や賽銭箱、社殿には三つ巴紋が付けられている。
三つ巴は、八幡宮に多い紋で、当社の神紋も巴紋。

参拝は東日本大震災のの当日。
渋谷から新宿、池袋へ北上する途中、
高田馬場で震災に遭遇した。

社伝によると、第七十三代堀河天皇の御代、
寛治六年(1092)正月十五日、渋谷氏の祖・河崎土佐守基家の創祀。
一説には、康平六年(1063)、石清水八幡宮よりの勧請とも伝えられ、
矢盛ノ庄七郷(渋谷、代々木、赤坂、飯倉、麻布、一木、今井。)の産土神。

基家の子・渋谷重家夫妻が、当社に子授け祈願した時、
八幡神の霊夢により永治元年(1141)八月十五日に金王丸が誕生。
金王丸十七歳の時、源義朝に従い保元の乱に出陣。
平治の乱の後に出家して義朝の御魂を弔った。

元は渋谷八幡宮と称されていたが、
この金王丸の名声により、金王八幡宮と称されるようになった。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:06 PM