2012年3月21日
吉野山口神社・高鉾神社
奈良県の 吉野山口神社・高鉾神社 を掲載しました。
奈良県の吉野町にある。
近鉄吉野線・大和上市駅から北東へ5.8Kmほどの山口に鎮座。
竜門岳(904m)の南麓、津風呂湖の北に境内がある。
境内入口は、28号線から一本北へ入った道に面して南西向き。
旧伊勢街道と竜門滝への道の岐路に立つ。
入口の左脇に「龍門滝」と刻まれた石碑があり、
社前の左の道を進むと、竜門滝があるらしい。
鳥居の右手には「式内 高鉾神社 吉野山口神社」と刻まれた社号標。
当社は式内社・吉野山口神社境内だが、
式内社・高鉾神社を境内に遷座した、二社並立の神社。
鳥居をくぐり参道を進むと、
割拝殿のような大きな拝殿がある。
境内には何基もの灯籠が立っているが、
参道左の灯籠には「天満宮」、右の灯籠には「高鉾社」と刻まれている。
また、拝殿前の二基の灯籠にも「天満宮御宝前」「高鉾社御宝前」とある。
この二基の灯籠は、紀州藩主であった徳川吉宗が
参勤交替の長途の安全を祈って寄進したもの。
代々の紀州藩主は、参勤交替のおりに必ずこの宮に参詣したらしい。
拝殿の後方には、吉野山口神社の本殿が鎮座。
極彩色の春日造の本殿が、石垣の壇上、透玉垣の中にある。
その本殿の右手奥には、高鉾神社の本殿。
吉野山口神社本殿と同規模の社殿で、造りも似ている。
吉野山口神社本殿の左には、意賀美神社。
元は竜門滝の脇にあったらしく、八大龍王、あるいは闇淤加美命を祀る。
境内の神宮寺本地堂跡には、素盞鳴尊を祀る牛滝社がある。
竜門岳山頂に嶽神社が祀られており、
高鉾神社の本宮、あるいは元宮と呼ぶ。
A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:07 PM