新七稲荷 勇吉宮 与兵衛明神

長野県の青木村は『義民の里』。
青木村には、幾つかの義民(義人)を祀った小社がある。
そこで、『郷土を救った人々』に記載されている三社 新七稲荷 勇吉宮 与兵衛明神 を掲載しました。

長野県の青木村にある。
青木村に入ると「義民の里青木村」と書かれた看板が目に入る。
青木村では、江戸時代の天和、享保、宝暦、文化、
そして明治二年と合計五回もの百姓一揆が起こったそうで
その首謀者や犠牲者を義民として崇敬し、村内各所に
十数人の義民の墓が、村指定の史跡になっているという。

義民の墓巡りも興味深いところだが、
当サイトは神社巡りのサイトなので、
今回は、その中で神として祀られている三人の義民(義人)を紹介する。
まず、中挟にある新七稲荷。
中挟は、青木村役場から南西、沓掛温泉への道の途中にある集落。
『郷土を救った人々』には、その中挟の上野山の中腹とある。
知っていればわかりやすい場所にあるのだが、
知らずに訪れて、里山をウロウロと徘徊してしまった。
歩き疲れたので役場で聞いてみようと車に戻り、
役場に行く前に、中挟にある豐受皇大社へ向かうと、
豐受皇大社の前に、当社・新七稲荷への案内が出ていた。

ということで、当社は豐受皇大社の横から山に少し登った場所にある。
途中まではセメントの道だが、やがて山道となり
しばらく登ると、木製の鳥居と案内板が見えてくる。

鳥居をくぐり、さらに登ると、塚のような状態の境内がある。
境内中央には平林新七命を祀った新七稲荷の石祠。
右手には「史跡 享保の義民 新七稲荷」と刻まれた石柱が立っている。
新七稲荷の石祠の左手に、小さな石祠があるのだが、詳細はわからない。

次は、入奈良本にある勇吉宮。
入奈良本は、沓掛温泉から西へ向かう181号線の途中にある集落。
ここには恋渡神社という変わった名前の神社があるが、
勇吉宮はその300mほど手前。181号線から深山へ向かう道にある。

数本の木が聳えている開けた空間にあり、
周囲も最近整備された印象。境内の白い石祠も新しい。
石祠の前に二基の灯籠があり、石祠の左手には
「史跡 文化の義民 勇吉宮」と刻まれた石柱が立っている。

次も、同じく入奈良本にある与兵衛明神。
勇吉宮の西10mほどの場所に祀られている。
道路脇に階段があり、階段の上に石祠。
右手に「史跡 天和の義民 與兵衛明神」と刻まれた石柱が立っている。

石祠の右に、昭和四十二年の建てられた顕彰の石碑があるが、
一部が読めなかった。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:02 AM