當麻戸神社 (韮崎市)

山梨県にある、當麻戸神社(韮崎市) を掲載しました。

山梨県韮崎市にある。
中央本線韮崎駅の北3Kmほどの藤井町駒井に鎮座。
中央本線線路の東側、尾鰭山の麓に境内がある。

参道入口は東向き。
参拝は四月の午後なので、ちょうど太陽に向って参道を歩くことになった。
参道を進むと石の鳥居が立ち、さらに進むと朱の鳥居。
どちらの扁額にも「當麻戸神社」と記されている。

当社の社号「當麻戸神社」は、『平成祭データ』には「とうまと」とあり、『明治神社誌料』には「たまべ」とあって、参拝中、僕はずっとトマト神社だと勘違いしていた。また、尾鰭山に鎮座しており、尾鰭宮とも呼ばれている。

鳥居をくぐり参道を進み、黒沢川にかかる宮前橋をわたると境内。
入口には笠木の無い鳥居(冠木鳥居)。
境内に入ると神門があり、神門の奥に拝殿。拝殿の後方の高い位置に本殿がある。

社伝によると、欽明天皇二年(541)四月の創祀。
もとは大酒解、小酒解の二柱を祀っていたようだが、甲斐国志には、諏方明神とあり、御朱印社領八石二斗余、社地九千七百二十坪、鎮座地を尾鰭山といい、祭神は現在の五柱となっている。

神門と拝殿の間に小さな池があり、大きな石が置かれている。
「御供石」と呼ばれる石で、正月元旦にこの石の上に神饌を置くと羽根に白いまだら模様のある烏が飛んできて口にくわえて飛び立ち、当社の神田に置くという。
神田は上・中・下にわかれており、どこに置くかによって、その年の豊凶を占ったという「烏飼神事」が行われていたらしい。

境内の石碑によると、この烏飼神事は、安芸の宮島、信州の戸隠でも行われ、当社を含めた三社を「日本三か所烏飼い霊場」と称え、「あいうえを人にしらすの烏かひ 世のよしあしを知ろしめす神」と謡われている。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 5:37 PM