恵那神社 (中津川市)

岐阜県の恵那神社(中津川市) を掲載しました。

岐阜県中津川市にある。
中津川駅の南西10Kmほどの正ヶ根に鎮座。
363号線から東へ登った場所。
長野との県境に聳える美濃国第一の高山霊峰恵那山(2190m)の西山麓に境内がある。

恵那山山頂に本社(奥宮)があり、山麓のこの地に前社(前宮)が鎮座。
山頂付近、参道に沿って六つの摂社も祀られているらしい。
山頂本社が二十合目にあり、最初の摂社が十九合目なので少し離れて点在しているようだ。

参拝は晩秋、11月の終り頃。
363号線から当社を目指して車を走らせていると
車道の脇に猿が座っていた。野生動物が山から下りてくる、そんな場所。

境内入口は東向きだけど、鳥居をくぐるとすぐに右手(北)に参道を曲がる。
階段を上り、参道の鳥居をくぐって、さらに階段を上ると正面に社殿。
ということで、社殿は南向きだろうか。

階段の下、左手に末社の祠(豊受社・山神社・天伯社)。
拝殿の前、階段の左右に立派な夫婦杉。
樹齢600年~800年と推定される岐阜県天然記念物。
拝殿は周囲に壁の無い形式。拝殿の奥に流造の本殿がある。

境内の右手(東側)に恵那山山頂本社(奥宮)への遥拝所がある。
老杉の聳える晩秋の境内は、枯葉で茶色だった。

創祀年代は不詳。

社伝によると、恵那山は「胞衣山」とも書かれ、
神代の昔、天照皇大神が誕生した時、血洗池で出産の穢れを洗い、
御胞衣(胎児を包んでいる膜と胎盤)を恵奈嶽に納めたことから
恵那山と呼ばれるようになったという。

当社は式内社・惠奈神社に比定されており、
『美濃国内神名帳』恵奈郡の項に「従五位上 恵奈明神」とある神社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 2:10 PM