六郷神社 (大田区)

東京都にある六郷神社(大田区) を掲載しました。

東京都大田区にある。
京急線・雑色駅と六郷土手駅の中間あたりの東六郷に鎮座。
第一京阪の東側、多摩川の河口部近くに境内がある。

第一京阪に面して鳥居が建っており、
鳥居をくぐって東へ進むと境内の側に出るが、表参道は南側。

鳥居の右脇に「六郷神社」と刻まれた社号標。
鳥居の前には、梶原景時が寄進したと伝えられる太鼓橋。
鳥居の後方に神門があり、神門をくぐると右手に手水舎。
手水舎の手水石は源頼朝の寄進らしいが、撮影しなかった。

参拝は東日本大震災2日前の正午頃。
当社には幼稚園が併設されており、
手水舎の周りには園児の迎えのためか多くの自転車が止められていた。

参道の左右には紅白の梅の花が咲いており、
参道正面には美しく立派な社殿。
この権現造の拝殿は、昭和六十二年(1987)、
御鎮座930年を記念して造営されたもので、
以前の写真を見ると流造のような形式で平入の拝殿だったようだ。
拝殿後方の本殿は三間社流造で享保四年(1719)のものらしい。

参拝当日、境内の右奥で何かの工事をしており、立入禁止になっていたが、
奥に塚のようなものがあり、その前を狛犬が護っていた。
由緒書きにある八幡塚(神輿塚)だろうか。

創祀年代は不詳。八幡塚村の八幡社と呼ばれ、
かつての八幡塚・高畑・古川・町屋・道塚・雑色六ヶ村(六郷)の総鎮守。

社伝によると、天喜五年(1057)、
源頼義・義家の父子が当地に軍勢をとどめ、
大杉に源氏の白旗をかかげ、石清水八幡に武運長久を祈って出立。
見事、前九年の役に勝利し、報賛のためにその分霊を祀ったのが当社の創祀。
ゆえに、この杉を「白旗の杉」と呼び、当社を御旗山と称して
近郷の崇敬を集めた古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 2:10 PM