御嶽神社 (上田市)

長野県にある、御嶽神社(上田市) を掲載しました。

長野県上田市にある。
しなの鉄道・大屋駅の南西7Kmほどの御嶽堂に鎮座。
152号線を5Kmほど南下して西へ入り、依田川を越えて西へ行くと
車道に面して、参道入口に赤い鳥居が立っている。

鳥居の左手に灯籠が立ち、右手には「郷社御嶽神社」と刻まれた社号標。
参道入口から、500mほど狭い車道を上って行くと当社に到着するが、
当社の手前100mほどの位置に、木曽義仲館跡がある。

『平家物語』に「木曽は依田城に有りけるが…」とある依田城の候補地。
治承四年(1180)、平家討伐のため木曽を出た義仲は、
依田氏の招聘を受けて当地に逗留し、養和元年(1181)白鳥河原にて挙兵した。

木曽義仲館跡から100mほど進むと当社の社域。
境内入口の鳥居をくぐると、鬱蒼と木々の茂る境内。
参道を進むと石組があり、石組の上に社殿。
拝殿の後方、覆屋根の設置された流造の本殿がある。

石組の手前、境内の左手に石祠が十個並んでいるが詳細は不明。
昔は、境内の左手の山腹に、四つの木造祠と五つの石祠が祀られていたが、
大正八年(1919)四月、上組内に散らばっていた
石尊社・諏訪社・白山社・三峯社・大神宮・稲荷社・金毘羅社を合祀。
平成十年(1998)新しく土台を造って祀りなおしたものらしい。

当社の社号・御嶽神社は『平成祭データ』には「おんたけじんじゃ」とあるが
鎮座地名の御嶽堂(みたけどう)同様、地元では「みたけじんじゃ」と呼ぶ。

創祀年代は不詳。
古来、依田村内の上組の産土神として崇敬された神社。

一説には、依田城に在った木曽義仲が、
「王の御嶽(みたけ)」として信仰していた木曾の御嶽山の神
(大己貴命・少彦名命)を祀ったという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:05 AM