稲含神社 (下仁田町・甘楽町)

群馬県の稲含神社(下仁田町・甘楽町)を掲載しました。

下仁田町栗山 稲含神社
甘楽町秋畑 稲含神社

群馬県の甘楽郡にある。 下仁田町と甘楽町にまたがって聳える
稲含山(1370m)の山上に鎮座。
山頂の少し下、下仁田町側と甘楽町側に二つの稲含神社社殿がある。

創祀年代は不詳。
登山道にあった由緒石碑では、第二十九代欽明天皇の御代、
秋畑稲含神社境内の案内では、第二十八代安閑天皇の御代の創建とある。
(実際は、安閑天皇は第二十七代なので誤記だと思う)

『三代実録』に元慶四年五月二十五日、
従五位下を授かった稲褁地神とある国史見在社。
『上野国神名帳』の一之宮貫前神社所蔵本に「正一位 稻含大明神」とある古社。
ただし、『上野国神名帳』の他の写本にはこの記述は無い。
貫前神社所蔵本にのみ記されているのは
貫前神社との関係が深かったからかもしれない。

境内の案内板によると、祭神は豊稲田姫。
印度から来て、養蚕や稲作を日本に広めた女神であるという。
豊稲田姫は名前から、稲作の神と考えられ
宇迦御魂神、豊宇気毘売神、倉稲魂神、保食神、御食神などと同神と思われる。

豊稲田姫は、日本に稲の種子を持ってくる時に、
口に含んで隠して持って来たことから、稲含山の名となったようだ。

秋畑の稲含神社では、太々神楽が奉納される。
この神楽は、安政年間(1854~1859)、稲含神社の領有をめぐり、
下仁田町栗山と争った結果、秋畑が勝ったことを祝って奉納したのが始まりらしい。
ただし、稲含山山頂は下仁田に所属している。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:27 PM