伊勢社 (長野市高田)

長野県にある、伊勢社(長野市高田) を掲載しました。

長野県長野市にある。
長野駅の東3Kmほどの高田に鎮座。
58号線から少し南に入った場所。小学校の向い(西)に境内がある。

参道入口は道路に面して東向き。
50m以上ある狭い参道を進むと、木々に囲まれた境内。
境内入口には、金属製の鳥居が建っており、
扁額には「伊勢社」とある。

鳥居をくぐり境内に入ると、広くて明るい砂の境内。
鳥居正面、境内の西奥に当社の社殿。
拝殿は赤い屋根の大きな入母屋造。
背後の本殿は、同じく赤い屋根の神明造。
本殿の千木は、内宮と同じ内削ぎ。

境内左奥に二斗八升神社という祠がある。
二斗八升神社の創祀は延宝年間。
当時、海津城主の政治は非常に過酷で、
民百姓は籾俵に付き三斗という重い年貢に苦しんでいた。
農民たちは何度も減免を願い出たが聞き入れられず、
各地の名主は善光寺境内に集まって協議。
助弥は一身を投じて善光寺平の百姓を救うことを決意し、
中心となって幕府へ直訴した。

直訴の首謀者として捕えられた助弥は、
最後に「二斗八のお許しあれば、至上の喜び也」と言い残して
鳥打峠の刑場にて首をはねられた。享年十八歳であったという。

その結果、幕府を事情を調査し藩主へ減免を命じ、二斗八制となったという。

善光寺平の人々は助弥に感謝し、「二斗八様」として密かに信仰し、
郷里の高田村の伊勢社に祀ったが、
公儀をはばかって天神社と称するようになった。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 10:03 PM