息栖神社 (神栖市)

茨城県の 息栖神社(神栖市) を掲載しました。

茨城県神栖市にある。
成田線・小見川駅の北東5Kmほどの息栖に鎮座。

利根川にかかる小見川大橋を渡り、常陸利根川にかかる息栖大橋を渡り、
常陸利根川に沿って北上すると、川に面して当社の一の鳥居が建っている。
一の鳥居の足元に、四角く区画された池のようなものがあり
それぞれに鳥居が建っているが、これが忍潮井。

一の鳥居の左右にあり、男瓶・女瓶と呼ばれている霊泉。
残念ながら、左右のどちらが男瓶で、女瓶かは知らない。
神功皇后の頃に、息栖神社の旧社地に造られたもので
日本三霊泉の一つらしい。
息栖神社が、数キロ下流の日川から当地へ遷座された際に
取り残された二つの瓶は泣き続け、
自力で当地まで移動してきたという伝承があるらしい。

一の鳥居から東へ200mほどで、当社境内入口がある。
石の鳥居に脇には「東國三社息栖神社」と刻まれた社号標。

鳥居をくぐり参道を進むと、参道左手に稲荷神社。
さらに参道を進むと神門があり、神門の手前に手水舎。
神門をくぐると砂利の境内で、中央の参道の正面に鉄筋の社殿。

社殿は全体が白く、柱などはピンク色。
拝殿の後方に本殿があり、拝殿も本殿も入母屋造。

境内には力石や芭蕉句碑、当地に関連する歌碑などが数本ある。
芭蕉句碑には「この里は 気吹戸主の 風寒し」と刻まれたいるようだ。
その他に境内には、
昭和三十五年に焼失した本殿の礎石や御遷座千貮百年記念碑なども。

神功皇后三年二月に鎮座し、大同二年、当地に遷座したという。
三代実録に、仁和元年(885)三月十日に従五位下を授けられたとある古社で
鹿島神宮、香取神宮と合わせて東国三社と呼ばれる大社。

宮城県鎮座の陸奥國一宮塩竃神社は、
左宮に鹿島神(武甕槌命)を祀り、右宮に香取神(経津主命)祀り、
別宮に鹽土老翁神を祀っている。
鹽土老翁神は潮流・航海の神であると同時に、先導の神。

鹿島・香取と共の東国三社と称される当社の神は岐神で、同じく先導の神。
社前に忍潮井があり、
ひょっとすると鹽土老翁神と関連があるのかもしれない。と、思う。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 1:21 AM