宇良神社 浦嶋神社 (伊根町)

京都府の 宇良神社(伊根町) を掲載しました。

京都府の伊根町にある。
丹後半島の東側、
若狭湾に面した本庄浜から筒川を西へ遡って1Kmほどの場所にある。
178号線から東へ入った場所で、
社前には「水之江の里 浦嶋公園」がある。

公園の脇に参道があり、参道を南へ下ると境内。
砂利の境内を歩き、石橋を渡って
鳥居をくぐると正面に大きな社殿が見える。

社殿は、拝殿と後方に本殿。
本殿は神明造の大きな神殿で
右前の足の下に、井戸のような穴が開いているいるのが面白い。

境内の右手には「蓬山の庭」と名付けられた砂の庭がある。
御祭神・浦嶋子が訪れた「とこよ」を模したものらしい。

社伝によると、淳和天皇の天長二年の創建。
浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが創始。

浦嶋子は、丹後国与謝郡筒川の庄の浦嶋太郎の子で
その太祖が月読命の子孫。当地の領主であったという。

よって、一般には浦嶋神社と称されている神社で
式内社・宇良神社に比定されている古社。

浦嶋子の伝説は、いわゆる浦嶋伝説。
雄略天皇二十二年秋七月、
浦嶋子は仙亀にひかれて海神の都にたどりつき
そこで347年間、乙姫と共に暮らしたが
淳和天皇の天長二年、再びこの地に帰って来た。

その後、乙姫からもらった玉手箱を開けたところ
紫の雲煙があらわれ、それまでの紅顔の美少年が
たちまち痩せ衰えた老翁となり、亡くなったという。

当社の神宝には、浦嶋伝説に関するものが多く、
乙姫の小袖や玉手箱などが残っているらしい。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 3:12 PM