黄金山神社 (金華山)

宮城県にある 黄金山神社(金華山) を掲載しました。合計2142社。

宮城県石巻市にある。
牡鹿半島の沖1Kmほどに浮ぶ金華山に鎮座。
周囲26Km、中央最高点445mの金華山は
恐山・出羽三山と並ぶ、奥州三大霊場の一つで、
島全体が当社の御神域。
金華山へは、鮎川や女川から定期観光船に乗る。

鮎川から20分程度の船旅で、金華山西側にある船着場に到着。
船着場のすぐ近くには神輿御旅所があり、石碑が建っている。

船着場から境内までは20分ほどの登り坂。
送迎バスのようなマイクロバスが走っているようだが、
(確認していないので、よくわからない)
せっかくなので歩いて登る。
参道の坂道は、舗装された綺麗な道。
坂道の始点には、当社の鳥居が建っている。

参拝は、夏休みの朝。
船着場に到着した頃は、小雨が降っていたので
傘を広げて歩くが、風に飛ぶ雨粒が
火照る顔に心地よい。
少し歩くと、赤い欄干の神橋があり、
橋の先には、赤い鳥居。
傍らには「縣社黄金山神社」と刻まれた社号標。
左手には、境内社の濱神社(八重言代主神)。
さらに参道を登って行くと、
御神木(樹齢800年の欅)があり、境内に到着する。

金華山全体に鹿や猿が居るようで、
境内でも数頭の鹿が散策していた。
参拝者がエサを与えるのだろう、
近づいても逃げないのは奈良と同じ。

境内の鳥居をくぐり、階段を登ると
楼門のような随神門。
随神門の奥に、さらに階段が続いており、
階段の左手には祈祷殿がある。

階段を登ると、正面に大きな拝殿。
拝殿の後方、垣の中に本殿があるのだが、
屋根しか見えなかった。

創祀年代は不詳。

社伝によると、金華山は、
神代の昔、大己貴命と少彦名命が国作りをしている時、
椿を作ろうと、金石を煉固めて作った山。

天平二十一年、丸子連等が相謀りて
山中より黄金を採取し、時の陸奥守百済敬福によって
黄金が朝廷に献上されたという。
その功績に拠って、丸子連は牡鹿連の姓を賜わったという。

また、大伴家持が産金を祝して、
すめらぎの御代栄えんと東なる みちのく山に黄金花咲く
という長歌を作り、
黄金山と呼ばれるようになり、
後に金花山・金華山と呼ばれるようになったという。

丸子連等が黄金を掘った時、
山頂に国常立命・海童神・金山毘古命の三柱を
山腹に金山毘売命を祀ったが、
後、本地垂迹により三柱を龍蔵権現、金山毘売命を弁財天と称した。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:50 PM