伊佐和神社 (松阪市)

三重県の伊佐和神社(松阪市) を掲載しました。

三重県松阪市にある。
紀勢本線の相可駅の北1Kmほどの射和町に鎮座。
160号線を北上して櫛田川を渡り、射和町交差点付近から北東へ狭い道を入ると当社の前に到着する。

境内は、その道に面して南東向き。
石の鳥居の左脇に「延喜式内伊佐和神社」と刻まれた社号標が立っている。

鳥居をくぐり参道階段を上ると社殿のある境内。
拝殿は入母屋造瓦葺で、後方に一段高く、神明造の本殿。

参拝は3月の雨の日の朝。
砂利の境内に落ちる雨音が心地よく響く、静かで清涼な神域。

かつて射和町は、産土八王子(上社)と産土牛頭天王(下社)という一村二社の産土神を持つ形式であった。
明治になって上社を射和神社と、下社を八重垣神社と改め、明治四十一年、八重垣神社に射和神社を合祀して、伊佐和神社となったらしい。

この合祀された上社・射和神社が式内社・伊佐和神社に比定されている古社。
かつては、射和寺薬師堂の境内に射和社として存在していたが、文化十二年(1815)、洪水によって、射和町の字会下前(射和小学校の裏付近)に遷座したという。

射和社を八王子と称するのは、境内に八王子社があったためだそうで、射和の地名は、日本書紀に神武天皇が大和へ向かう途中、兄磯城、弟磯城の宅へ
頭八咫烏を遣わした時、烏が「天神子召汝。怡奘過(いざわ)、怡奘過(いざわ)」「天神の子がお前を呼んでおられる。さあさあ」と鳴いた故事によるらしく、本来の祭神は、建津奴身命(八咫烏)。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:51 PM