日宮神社 (氷見市大浦)

富山県にある、日宮神社(氷見市大浦) を掲載しました。

富山県氷見市にある。
氷見線・氷見駅の南西3Kmほどの大浦に鎮座。
415号線を1.5Kmほど南下し、361号線を西へ進み、
361号線の道なりに、さらに南へ下った場所に境内がある。

境内入口は西向き。
道路脇に「村社日宮神社」と刻まれた社号標が立っており
そこから少し奥へ入ると鳥居が立っている。
当社の社号は「日宮」だが、地図には「日ノ宮」「日の宮」とも記されている。

石鳥居をくぐり階段を上ると、ドームのように木々に囲まれた空間。
その中央にどっしりとした、寂れた褐色の社殿がある。
拝殿は瓦葺入母屋造。背後の本殿は覆屋の中で未確認。

参拝は10月秋の早朝。日の出の頃だがあいにくの曇天で、
境内は暗く、肉眼ではなんとか参拝に問題ない程度の明るさ。

境内の右手の斜面に、木製の鳥居が立っているが詳細は不明。
どこかの遥拝か、山の上に摂末社の祠でもあるのだろうか。
それほど高くない丘なので登ってみようかと思って
参道を探したが、暗くて見当たらず、
朝一番の参拝で、このあと予定があったので探索していない。

帰宅して地図で確認したが、地図記号の墓が記されていた。
地図が間違っている可能性もあるし、鳥居があるから何かあるのかもしれないが、
暗く道の無い丘を上って墓だったら悲しかったかもしれない。

社伝によると、天平年間の勧請という古社。
大伴家持下降のみぎり、御神鏡、幣帛を奉献し、
以下の御歌を詠んだと伝えられている。

「久目神爾君賀千年遠祈留良牟耳浦爾都久在明之月」

歌にあるように、古来、久目神社と称していたらしく、
式内社・久目神社の論社かもしれないと訪ねた神社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:40 AM

車持神社 (高崎市)

群馬県の車持神社(高崎市)を掲載しました。

群馬県高崎市にある。
信越本線・安中駅の北10Kmほどの十文字町に鎮座。
榛名山の東南麓、榛東村から下室田へ通じる154号線から
少し南へ下った場所、十文字公民館の近くに、
東南向きの小さな境内がある。

道の端、境内の角に八衢神の石碑があり、
境内入口には石鳥居が立っており、扁額には「車持神社」。
榛名の神を合祀するため、以前は、榛名神の別名・満行宮と刻まれていたらしい。

鳥居をくぐると正面に入母屋造の赤い屋根の拝殿。
拝殿の後方には春日造に似た形式の小ぶりな本殿がある。

社殿の右手には小さな石祠が並び、
「普開霊神」「御嶽座王大権現」などと刻まれた石碑。

社殿の左手に赤い鳥居があり、狭い階段を下りて行くと
不動尊の石像が祀られている。
不動尊の側には、「泰賢行者」「普寛行者」などと刻まれた石碑。

当社は榛名山の麓にあり、榛名山で修行する行者が
これらの石碑を奉納したものだろうか。

創祀年代は不詳。
『平成祭データ』などの資料によると、
『上野国神名帳』に「従五位上 車持大明神」とある神社。
ただし、境内にあった由緒石碑には、「従五位上 車持若御子明神」とあった。
いずれにしろ、『上野国神名帳』所載の古社である。

車持の社号は、車持公を祀るため。
雄略天皇の頃、乗輿を作り献上したことにより、
車持の姓を賜ったという。

ゆえに、当地は車の里と呼ばれ、
車が転じて群馬となったという説もある。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:00 AM

新治神社 (黒部市)

富山県にある、新治神社(黒部市) を掲載しました。

富山県黒部市にある。
北陸本線・生地駅の南西1.5Kmほどの生地に鎮座。
2号線を南西に進み、少し西へ入った場所に境内がある。

境内入口は南側。
広い参道に「郷社 新治神社」と刻まれた社号標が立ち、
参道を進むと石鳥居。
参道の左手には広い緑の広場になっている。

鳥居をくぐり参道を進むと左手に手水舎があり、
垣に囲まれた境内がある。
境内に入ると、参道に鳥居が立ち、
鳥居の左右に建物があるが参籠所だろうか。

さらに参道を進むと正面に瓦葺入母屋造の大きな拝殿。
拝殿の後方にある本殿は覆屋の中で見られなかった。

社殿の左側に空き地があり、中央に「狐塚稲荷」と刻まれた石柱。
社殿の右手には、神庫を兼ねて馬神が祀られ
入口の左側に栗毛色の神馬像。右側には白馬の神馬像がある。

参拝は十月の曇天の午後。
どんよりとした天気で写真がやや暗め。
境内左手の緑の広場が青々として、広くて清々しい神社なのだが
僕の写真では、うまく伝わらないのが残念。

創祀年代は不詳。
旧記などによると天智天皇の頃の創祀という。
「三代実録」元慶七年(883)十二月二十八日、
「越中国正六位上新治神」に神階従五位下を授けられたとあり、
国史見在社、式外社・新治神に比定される古社。

境内の左手に草の広場があり、その横に池がある。
池の中には月見嶋という島があり、石碑は石祠。

この池は「とやまの名水」に指定されている清水で
黒部川周辺に降った雨が地下水となって湧き出た水。
当地が昔、「越之湖」と呼ばれた湖であった名残りで、
今も透明で綺麗な水が湧き出している。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 5:24 PM

椎葉圓比咩神社 (柴垣町)

能登の椎葉圓比咩神社(柴垣町)を掲載しました。

石川県羽咋市にある。
七尾線・羽咋駅の北7Kmほどの柴垣町に鎮座。
羽咋駅から西へ進み、249号線に入って北上。
羽咋川を渡り、気多大社前を通過して柴垣町へ。
249号線から西へ、柴垣海岸方面へ分岐する道があるが
その分岐点付近にm249号線に面して西向きに境内入口がある。

参道入口は249号線の西側にあり、
「郷社椎葉圓比咩神社」と刻まれた社号標が立っている。
参道入口から東へ進み、249号線を横断すると境内入口。
境内入口には「延喜式内椎葉圓比咩神社」と刻まれた社号標。
参道を進み鳥居をくぐると、昼なお暗い参道。
階段を上り、右へカーブするように参道には幾つかの石碑が立っている。
さらに参道を進むと社殿のある境内。
参道から見ると社殿は横向きで、地図上では北向き。
昔は西の日本海を向いていたが海難事故が多かったため
天明六年(1786)建て替えて向きを変えたという。

拝殿は雪囲いのある瓦葺入母屋造。
本殿は拝殿の後ろに覆屋が接続している形式で確認できなかった。

社殿の前に「柴垣親王塚古墳」の説明板があり、
境内後方に前方後円墳があるようだ。
その説明には墳丘の表面には人の頭ほどの葺石(ふきいし)が
全面に敷かれているとあり、本殿の後の斜面にそれっぽい石がある。
これが、古墳の葺石だろうか。

創祀年代は不詳。
社伝によると雄略天皇の御代の勧請。
式内社・椎葉圓比咩神社の論社の一つ。

祭神・椎葉圓比咩の事績は不詳。
出雲系の気多大社との関連からか、櫛奈田比咩命とする説もあるが、
当地方に勢力のあった氏族の氏神と考えられ、地域に多い大小の古墳も
本社を奉斎した氏族に関係するものとされている。

しかし、明治以後は『日本書記』にある
反正天皇の皇女・圓皇女(『古事記』では都夫良郎女)であるとされ、
本殿後方の古墳は皇女の陵墓であるという。
また、柴垣の地名は、反正天皇の柴籬宮(柴垣宮)に関係があるいう。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 10:43 AM

新年

巳年一発目なので蛇の宮を掲載いたしました。

あけましておめでとうございます。
本年も、みなさまが健康で、幸せでありますように。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:15 AM

蛇宮神社 (富岡市)

群馬県の蛇宮神社(富岡市)を掲載しました。

群馬県富岡市にある。
上信電鉄・上州七日市駅の南500mほどの七日市に鎮座。
254号線を越えて南下し、富岡高校の南に境内がある。

境内入口は東向き。
道路が少しカーブしているところに、木製の鳥居が立ち
鳥居の左手には「村社蛇宮神社」と刻まれた社号標。
社格廃止のためだろう「村社」の部分は塗り埋められている。

鳥居をくぐると広い境内。
境内を奥(西)へ進むと、右手に神楽殿。
正面には入母屋造の拝殿があり、拝殿の後方に神明造の本殿がある。
鳥居や拝殿の扁額には「正一位蛇宮大明神」と記されている。

参拝は晩秋十一月のせいか、境内一面は茶色のイメージ。
他に参拝客もなく、ひっそりとした印象だったが、
春の例祭には境内で農具市が開催され、
秋の例祭には神楽殿で神楽の奉納があるらしい。

拝殿の前に賽銭箱があるが、そこに
「賽銭盗難が多いので不審者を見かけたら云々」とあった。
なるべく不審者に見られないように、カメラをアピールしながら参拝した

創祀年代は不詳。
『上野国神名帳』に「従五位上 於神(おかみ)明神」とある古社で、
祭神は高龗(たかおかみ)神。一般には雨の神、水の神、龍神と考えられている。

社殿横に「龍の爪かき石」という穴のあいた細長い石が二つある。
その案内説明によると、縄文後期の神籠石だそうで当社の御神体。
石の穴は、白蛇が龍となって昇天する時に爪で蹴ったあとだとか
天狗が蹴ったあとだという伝説があるらしい。
また、「龍の爪かき石」の横に「孕み石」という丸石があり
これにも穴が一つあいている。
丸石が妊婦の腹に似ていることから安産祈願に御利益があるそうだが
この石は鏑川から神様が投げ込んだという。

元和二年(1616)前田利家公の五男利孝公が、
上州甘楽郡内に一万十四石を賜わり、七日市に入封し陣屋を造営。
当社のそばにある富岡高校が、その陣屋の跡地だそうで、
明治維新まで、歴代藩主を通じて当社を守護神として崇敬し
七日市藩の総鎮守として庇護したという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:00 AM