佐志能神社 (笠間市)

茨城県の 佐志能神社(笠間市) を掲載しました。

茨城県笠間市にある。
笠間駅の北東3Kmほどにある佐白山の頂上に鎮座。
佐白山には笠間城跡があり、県立自然公園になっている。

佐白山の西麓から山頂までは道路が延びており
山頂直下まで車で登ることができる。

笠間城跡の奥に、当社への参道がある。
もとは天守台があった場所のようで、
参道階段脇には、天守台の石垣が残されている。
階段を登りきった場所に、社殿がある。
山頂付近には巨石があり、拝殿前の手水舎も自然石を穿ったもの。
拝殿の後方に本殿があり、本殿周囲の土塀は、
天守の瓦を利用したものらしい。

創祀年代は不詳。
佐白三所大明神、三白権現とも称された神社で、
式内社・佐志能神社の論社の一つ。

当初は佐白山(佐志能山)山頂に鎮座していたが
建長年間、藤原時朝による笠間城築城により
祠を下市毛字田宿(黒袴)に遷し祀っていたが
明治五年、笠間城廃城に伴い、旧社地に戻された。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 11:11 AM

盈岡神社 (朝来市)

兵庫県の 盈岡神社(朝来市) を掲載しました。

兵庫県朝来市にある。
山陰本線・養父駅の南約2Kmほどの宮内に鎮座。
9号線から500mほど南西へ入った場所にある。

社前は広い空地のようになっており丘の麓に鳥居が立っている。
『式内社調査報告』には、300m東の参道にも鳥居があると記されているが
参拝時には気付かなかった。というか記憶にない。

鳥居の奥に、もうひとつの鳥居があり
扁額には「八幡宮」と記されている。
鳥居をくぐると、参道の階段。
階段中ほどには庚申社の祠。
階段を登ると、社殿のある境内。
境内の奥、石段の上に立派な社殿が建っている。
拝殿は入母屋造、背後の本殿は流造。
拝殿の扁額には「雄男山」とあり、
山城国石清水八幡宮からの勧請を示唆している。
本殿は寛政四年(1792)の再建らしい。

社殿の右手に、台風被害を受けた、御神木の椎の大木があり、
前に拝殿が設置され「厄除八幡」の名が掲げられている。

創祀年代は不詳。

式内社・盈岡神社に比定されている古社だが
明治までは八幡宮・岡の八幡と称された神社。

一説には、三代実録記載の「大岡神」は当社のことであるという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 5:14 PM

妻科神社 (長野市)

長野県にある、妻科神社(長野市) を掲載しました。

長野県長野市にある。
長野県庁の北200mほどの南長野に鎮座。
県庁前を北上し、妻科入口の交差点を左(西)へ曲がると道路わきに境内がある。
境内は南向き。
渋めの褐色の両部鳥居が立ち、鳥居をくぐると境内。
境内中央には立派な木が一本聳えており
境内全体が緑のドーム内にあるような錯覚。

境内の北側、石段の上に大きな社殿。
長野の神社なので、社殿の前には御柱も立っている。
権現造の拝殿の後方、丘の上に
拝殿と比して、やや小ぶりな本殿がある。

参拝は5月の連休最終日、
早朝、日の出前で、境内はやや暗く、
社殿前の燈籠に灯がともっていた。

創祀年代は不祥。
式内社・妻科神社に比定される古社で、
三代実録に貞観二年(860)二月五日、
従五位下を叙せられたとあり
貞観五年(863)二月十四日には
従五位上に進んだとある。

中世以降は戸隠神社の護法神として崇敬され
湯福神社、武井神社と共に、善光寺三所鎮守として崇敬されてきた。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:18 PM

佐須賀神社 (福知山市)

京都府の 佐須賀神社(福知山市) を掲載しました。

京都府福知山市にある。
福知山駅の東8Kmほどの私市に鎮座。
由良川に沿って、74号線を東へ進み、私市で北へ入る。
須我山の麓に境内があり、社殿は南向き。
車で境内まで入ることができるが、
鳥居は境内西側にあるので、車を止めて鳥居まで歩いて参拝開始。

参拝は八月休日の午前で、朝日が昇った頃。
西側の鳥居から、朝日を正面に受けて東へ歩く。

砂地の境内は広く、境内北側に社殿がある。
石段の上に拝殿があり、後方に流造の本殿。
石垣の隅に、小さな厳島社が祀られていた。

境内左手に稲荷社があるが、そこから裏山へ上る階段がある。
階段を少し上ると、摂社・愛宕神社(火産霊神)が祀られている。
本社の奥宮として機能している雰囲気だ。

創祀年代は不詳。
式内社・佐湏我神社に比定されている古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 1:19 PM

神明社 (鯖江市水落)

福井県の神社、 神明社(鯖江市水落) を掲載しました。

福井県鯖江市にある。
福井鉄道福武線・神明駅の南東、すぐ近くの水落に鎮座。
周囲の道路から境内へ入れるが、表参道は南側。
ということで、南側の参道入口から参拝開始。

参拝日は、小雨の降る5月の連休の午後。

参道入口には神明造の石鳥居。
鳥居をくぐると鬱蒼と木々の茂る200m近い参道。
参道を歩くと右手には烏ケ森の社叢が広がっている。
しばらく歩くと右手の月形の池の側に「慶長の燈籠」。
この池では雨乞い神事が行われていたという。

さらに歩くと社殿のある境内だが、
左手に小さな古墳があり、古墳の上に神符納蔵。

境内中央に拝殿があり、拝殿の後方、中雀門の奥に本殿がある。
本殿の屋根は銅板で覆われているが肉厚で、
ひょっとすると銅板の下は茅葺なのかもしれない。

社伝によると、
安康天皇の御代の勧請という。

往古は、現在地から北東3Kmほどにある文殊山の南麓、
現下河端町の「湯の花」に鎮座していたが
鳥羽天皇の大治四年(1129)五月十五日、
当国押領使(兼神領使)藤原国貞の神託により
烏ケ森の現在地に遷座。

口碑によると、
慶長六年(1601)松平秀康公入国の際、
水落烏ケ森にさしかかると乗馬がいななき
物怖れをして進まず、臣下に偵察させたところ
森の中に立派な神社が鎮まっているのを知り、
下馬して社殿に額ずき、御高五十石を献じたという。

また、松平秀康公の娘の病気平癒を祈願したところ
全快したので、社殿および神官瓜生家の家を寄進したとも。
本殿垂木には「御志ろおひめさま御きしん」の金具が打たれているらしい。

さて、『式内社調査報告』によると
越前国神名帳に「従四位 土輪神」とある
式内社・土輪神社の所在は不明としながらも、
当社境内の土宮が、土輪神社であるという説が紹介されている。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 3:09 PM

矢奈比賣神社 (磐田市)

静岡にある、矢奈比賣神社(磐田市) を掲載しました。

静岡県磐田市にある。
磐田駅の北3Kmほどの見付に鎮座しており
通称は「見付天神」。

磐田駅から北上して1号線へ入り東へ1Kmほど。
今之浦川を越えた付近で北に入る。

登り坂の途中に鳥居が立っており、その右手には巨木が聳えている。
鳥居をくぐって参道を進むと、
もう一つの朱の鳥居。
鳥居脇には狛犬のように「悉平太郎像」がある。
悉平太郎は怪物退治のため、駒ヶ根市の光前寺から借り受けた霊犬。
光前寺では「早太郎」と呼ばれている。

昔、見付村では田畑を荒らされないように毎年祭の日に
白羽の矢が立てられた家の娘を生贄(人身御供)として怪物に捧げていた。
旅の僧が怪物の正体を暴こうと、祭の夜に様子を窺うと、
「信州の悉平太郎(早太郎)はおるまいな」と
悉平太郎という人物を恐れている様子。

さっそく、信州の悉平太郎を探したところ、
光前寺に飼われている犬であった。
次の祭の日、悉平太郎を借り受けて娘の身代わりとすると
悉平太郎は怪物大狒狒と一晩中戦い続け、ついにこれを退治。
悉平太郎は傷つきながらも光前寺までたどり着き、
一声吠えて息絶えたとも、当社境内で死んだとも言われている。

現在、光前寺境内に墓があり、
当社境内後方のつつじ園に霊犬神社として祀られている。
参拝当時知らなかったので、残念ながら僕は霊犬神社へは参拝していない。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 11:32 PM