祭宮神社 (甲府市)

山梨県にある、祭宮神社(甲府市) を掲載しました。

山梨県甲府市(旧中道町)にある。
甲府駅の南12Kmほどの右左口町に鎮座。
358号線を南下して笛吹川を越えて4.5Kmほど。
29号線に入って西へ進み、100mほどで北へ入った場所。
宮沢川を渡ると社域と赤い鳥居が見える。

境内は道路より高い石垣の上。
社前に赤い鳥居が立っており、鳥居の左手に、「右左口の 名のはじめとも お左口さん」と刻まれた石碑。
当社が鎮座地、右左口町(うばぐちちょう)の地名の由来とされているらしい。

その当社の社名に関して。
『山梨県神社誌』には「祭宮神社」とあり、『全国神社名鑑』には「祭宮社」、『生成祭データ』では「斎宮社」、鳥居扁額には「御左口神社」とあって複雑。

御左口の「左口」が「斎宮」「祭宮」と変化したか、あるいはその逆なのかもしれない。

で、鳥居にある「御左口」の読み方。
僕は「みさぐち」だと思っていたが、石碑に「お左口さん」とあり、また、鎮座地名「うばぐち」の由来だとすると「おばぐち」と読むのだろうか。
とりあえず、読み方のわかる祭宮神社を上には記しておいた。

鳥居をくぐり階段を上ると、広場の奥に、燈篭と石祠があるだけの簡素な境内。

創祀年代は不詳。
社伝によると、第二代天皇である綏靖天皇の頃、珊瑚珠姫がこの地に参り、養蚕や農業などを教えたと伝えられ、その姫を農業の神として祀ったという神社。

故に、祭神を食物の神である保食神とする資料もある。

この珊瑚珠姫の珊瑚(さんご)も、左口や斎宮からの変化なのかもしれないし、その逆なのかもしれない。
また、珊瑚珠姫はどのような方か判らないが、斎宮であったのかもしれない。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:21 PM