八幡神社 (中津川市阿木)

岐阜県の八幡神社(中津川市阿木) を掲載しました。

岐阜県中津川市にある。
明知鉄道阿木駅近くの阿木に鎮座。
駅の東側の狭い車道に「郷社八幡神社」と刻まれた社号標が立っており、そこから東へ細い参道を上って行くと社域の杜がある。

参拝は十一月末の晩秋、曇天の日の早朝。参道の外灯がまだ灯っている頃。
写真を撮るには暗すぎるので、社前右手にある阿弥陀堂の前に車を停めて、明るくなるのを待っている間に雨が降り出した、そんな朝。

参道階段を上ると広い砂地の境内。
境内左手に手水舎があり、正面の石垣の上に社殿。
拝殿は銅板葺入母屋造。後方の本殿は覆屋根の下にある。
拝殿には紅白の幕や笹龍胆が描かれた幕がかけられていた。
『平成祭データ』によると、十一月二十三日に新嘗祭、大麻頒布式が行われるようで、その名残なのかもしれない。

当社境内右手側から山道を上って行くと、阿木城跡へ行けるらしい。

岐阜県神社庁サイトには、当社の由緒について、「文明三年創祀。その他由緒記載なし。」とのみ。(文明三年は西暦1471年)

『明治神社誌料』によると、当社は美濃國神名帳に「従四位上阿氣明神」、延暦寺本には「従四位上河氣明神」とあり、恵那郡七社の一であるらしい古社。

阿木城は、遠山氏が岩村城防衛のために建てた遠山十八子城の一つ。
当社が阿氣明神であるなら、阿木城築城に際して、阿氣明神の地に八幡神が勧請され、「文明三年」はその勧請年なのかもしれないな。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:29 PM