相生神社 (多気町)

三重県の相生神社(多気町) を掲載しました。

三重県の多気町にある。
紀勢本線の多気駅から東へ1Kmほどの兄国(えくに)に鎮座。
421号線を進むと、421号線の北側に社域の杜が見える。
421号線に「相生神社」と刻まれた社号標が立っており、参道を進むと鳥居。
境内は421号線と櫛田川に挟まれた場所にあり、境内の向きは南向き。
杜の入口にも鳥居が立っており、鳥居の前には砂利を敷き詰めた駐車スペースがある。

参拝は3月の雨の朝。
当社に到着した時には土砂降りだったため、車の中でしばらく寝て、小降りになるのを待っていた。

入口の鳥居をくぐると砂利の境内。左手に手水舎があり、正面に社殿。
拝殿の前、右手には「皇大神宮遥拝所」と刻まれた石柱が立っている。
境内右手に数本の木があり、木の根もとには小さな祠が祀られていた。

拝殿内に入ると、左手に氏子中の戦死者を祀る若宮社。
正面に垣に囲まれた白い神明造の本殿があるが、本殿までの空間に屋根が設置されていた。

創祀年代は不詳。
兄国村の創立に際し、天忍穗耳命を産土神として奉祭したのが始まりという。

式内社・大分神社の所在地に関して、『伊勢式社案内記』には「兄国村黒田山ノ麓、大還ニ清水アリ、是ヲ水分ト云フ」とあり、『神風徴古録』では「大水神社、兄国黒田山」、『古屋草紙』では「兄国水分神社亡社黒田山」とあるらしく、『伊勢式内神社検録』では、当社が大分神社の遺するところとされている。

かつて、多気駅西側の河田地区と、兄国地区の間に、大分という地があったようで、大分神社は、その辺りに鎮座していたと考えられており、多気郡合祀濟神社明細帳には「多気郡兄国村字バンハ」に無格社・大分神社が載っているが、その大分神社は、明治四十年十一月三十日、当社に合祀されている。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 8:26 PM