大胡神社 (前橋市)

群馬県の大胡神社(前橋市)を掲載しました。

群馬県前橋市にある。
上毛電鉄大胡駅の北1Kmほどの河原浜町に鎮座。
荒砥川の西、大胡城跡の北。幼稚園の向かいに道路を挟んで南向きの入口がある。

階段をのぼり参道を進むと鬱蒼と茂る林の奥に境内がある。
参拝は十一月、晩秋の天気の良い、木漏れ日が眩し平日の午後。

参道を進むと左手に手水舎があり、正面に社殿。
社殿の前に大きな御神木が聳えている。
境内の案内板では、当社の無患子(ムクロジ)は樹齢300年で、
前橋市指定天然記念物だそうだが、この御神木のことだろうか。
神社境内には天然記念物や保存樹に指定されている立派な木が多いが、
樹木のことに関して全く無知なので、
そのような立派な木に出会うたびに、勉強しようと思うのだが。

拝殿は銅板葺入母屋造平入り。後方の本殿は入母屋破風造。
境内の右手に神楽殿があり、当社の太々神楽は、前橋市指定重要無形文化財。
もとは足軽町に伝えられていたが、明治の神社合祀で
足軽町神明社の神楽殿が当社に移転されたそうだ。

また、当社所有の大正時代の算額は前橋市指定文化財になっている。

創祀年代は不詳。
赤城大明神の里宮として、近戸明神と称された神社。

社伝によると、当社の南にある大胡城内に玉蔵院という
二之宮赤城神社の別当があったことから、
南北朝の頃から、二之宮赤城神社の系統の近戸明神として存在していたらしい。

その後、天正十七年十一月九日、
大胡城主大胡常陸介高繁が三夜沢赤城神社の神官奈良原紀伊守に出した手紙があり、
大胡城の守護神として、赤城神を近戸大明神として祀りたいので
奈良原父子のどちらかが来て祀って欲しいという内容であることから、
天正以後は、三夜沢赤城神社の系統の近戸明神と変化したようだ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:57 PM