鬼石神社 (藤岡市)

群馬県の鬼石神社(藤岡市)を掲載しました。

群馬県藤岡市(旧鬼石町)にある。
八高線の群馬藤岡駅の南11Kmほどの鬼石に鎮座。
40号線、13号線、462号線を神流川に沿って南下した場所。
埼玉県との県境である神流川の西側、鬼石町の中央部西側に境内がある。

境内入口は462号線に面して東向き。
参道の階段の途中に「鬼石神社」と刻まれた社号標がある。
その脇の石碑には、第61回伊勢神宮式年遷宮の際に当地・鬼石の三波石が
皇大神宮大御前石階の改修に用いられたとある。
石のことはよくわからないが、鬼石の地名が示す通り、
当地は石の産地として有名なのだろう。

階段を上ると赤い鳥居。
参道を進むと左手に手水舎があり、右手に神楽殿、
正面に瓦葺入母屋造の拝殿がある。
拝殿後方に、垣に囲まれて銅板葺流造の本殿。
本殿の床下に社号のもととなった鬼石があるのだが
鍵がかかっていて近づけず、垣の間から覗くと
床下に10センチ程度の隙間があり、たしかに石(らしきもの)が見える。

参拝は11月の初旬の午後。
参道の木の葉は枯れ落ちていたけど、
社殿の周囲の木々は青々と茂っていた。

創祀年代は不詳。
江戸時代には鬼石明神と称し、元禄十六年(1703)宣旨をもって正一位を授けられ、
明治になって鬼石神社と改称し、郷社に列せられた。

御荷鉾(みかぼ)山(標高1246メートル)の頂に鬼が住み、
村人に害をなしていたが、弘法大師に調伏され、巨石を投げて逃げ去った。
その巨石が落ちたところが鬼石で、その石が今も村中にある。

また、大同の頃、御荷鉾山に伊勢国鈴鹿山の鬼神の子孫である二鬼が住み
里人を大いに悩ませていた。修行の途中立ち寄った弘法大師が
阿毘遮廬の護摩を焚かれたところ、鬼たちはいたく感じ、石と化した。
その石が遥かに飛んで神流川のあたりに留まった。
その地を鬼石村と号し、その精霊を祀って鬼石大明神とした。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 5:38 PM