賀茂大宮 (かほく市)

石川県の賀茂大宮(かほく市)を掲載しました。

石川県かほく市にある。
七尾線横山駅の東500mほどの横山に鎮座。
226号線を東に進み道が大きくカーブしている場所に境内がある。
境内の東側には、宇ノ気川の支流、大谷川が南北に流れている。

境内入口は西向き。
226号線に面して鳥居が立っており、
鳥居の右手に「縣社賀茂神社」と刻まれた社号標。
当社の正式名は、社号標や扁額にある通り「賀茂神社」だが、
境内の由緒書きには、通称の「賀茂大宮」とあった。
境内の雰囲気や社殿の様子などから「大宮」の方が相応しいと感じたので
当サイトでは「賀茂大宮」と記しておく。

鳥居の北側に駐車場があるので、そこに車を停めて参拝開始。
鳥居をくぐり参道を進むと、静かで深く広い境内。
一面に砂利が敷き詰められ、歩くたびにザクザクと鳴る音が心地よい。

参道をゆるく左に曲がると社殿。
拝殿は銅板葺き妻入り入母屋造で向拜付き。
後方の本殿は流造。

境内の隅に、旧本殿が祀られている。
万治元年(1658)建立の本殿で、
現在の社殿は、平成十年に全面改築されたそうだ。

創祀年代は不詳。

社伝によると、継体天皇の御代の勧請という。
中古は安宅の駅の駅路の神であったが、
天平勝宝の頃、英田郷加茂村に遷座。
一説には、この時に北国守護神として賀茂村に勧請されたとも。
また、境内由緒書きでは、御所村に遷座とある。

その後さらに、大同元年金津庄鉢伏に遷座したが、
翌二年、霊夢により、北陸道総鎮守、金津庄の総氏神として現在地に遷座。
平城天皇の勅願所となり六千二百歩の寄進を受けた、皇室の崇敬篤い神社。

俗説では、ある時、当社の神が鮒の姿で現れ、御手洗川を遊行していたところ、
突然、大風が吹いて、岸の桃の実が落ちて鮒の目に当たり、
苦しみもがいていると、たちまち四面暗黒となった。
その夜、ある者の夢に「北方に霊地あり、社をその地に遷せ」
というお告げがあったという。

式内社・賀茂神社に比定されている古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 8:28 PM