荊波神社 (南砺市)

富山県にある、荊波神社(南砺市) を掲載しました。

富山県南砺市(旧福光町)にある。
城端線・東石黒駅の西2Kmほどの岩木に鎮座。
285号線を進み、小矢部川を渡って、少し北へ入った場所、
小矢部川左岸の山麓に境内がある。

境内入口は南東向き。
社前の道路が少し広くなっているので、そこに車を止めて参拝開始。
数段の階段を登ると鳥居があり、鳥居をくぐると広い、というか奥深い境内。
参道を進むと瓦葺の社殿があるが、この社殿は拝殿と幣殿。
当社の本殿は奥宮・奥の院とも呼ばれ、拝殿の後方、約200mほどの場所にある。

拝殿の右手から雑草の茂った山道を登って行くと、
木製の鳥居が立っており、切妻造の本殿がポツンと鎮座している。
念のため、本殿の扁額を確認すると「荊波神社」と書かれていた。

その本殿の後方約50mの場所に「利波臣志瑠志古墳」という塚がある。
利波臣志瑠志とは、当社祭神・日子刺肩別命を祖とする古代の当地の豪族。
以前は、その前方後円墳だと考えられていたが、
最近の調査によって古墳ではなく経塚であると改められ、
「記塚」と呼ばれるようになったらしい。

創祀年代は不詳。
式内社・荊波神社の論社とされている古社。
日子刺肩別命を祖とする当地開拓の祖である利波臣志留志が、
当社の創建に関ったと考えられている。

当社の神紋について。
神馬像や社殿の屋根に、植物の葉の紋が付いていた。
参拝時には、梶紋だと思っていたが、撮影した写真をよく見ると、
梶紋とは葉の様子がちょっと違う。
ひょっとすると、荊(茨)の葉を図案化した紋なのだろうか。

個人的には、そうであって欲しいと思うが、手持ちの資料にも情報はないので、
結局、神紋に関しては未確認なのだ。

参拝を終え、社前に停めていた車に乗った時、
車の脇に立っていた「熊出没注意」と書かれた看板が目に入った。
何も知らずに、塚までの山道を登っていたんだな。
これからは、もっと周辺の看板などに注意して参拝しよう。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 6:56 PM