豊栄稲荷神社 (富山市)

前回と同じ名前の神社。

富山県にある、豊栄稲荷神社(富山市) を掲載しました。

富山県富山市にある。
富山駅の西3.5Kmほどの茶屋町に鎮座。
神通川を渡って1Kmほどのところにある呉羽山に西端、
富山観光ホテルの近くに境内がある。

境内入口は道路に面して東向き。
朱の大きな鳥居が立っており、
左手には「豊栄稲荷神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐると正面に黄色っぽい朱の社殿がある。
拝殿は銅板葺き。本殿は拝殿内にあるようで、
拝殿内に入ると、正面に美しい朱色の扉が三つ並び、
左から、「成就天満宮」「豊栄稲荷神社」「薬祖社」と
三つの扁額が掲げられている。
摂社・成就天満宮と摂社・薬祖社は本殿相殿に祀られているようだ。

拝殿の手前、境内の左右に境内社の祠が一つずつ。
左の褐色の祠が神明宮、右の朱の祠が呉羽社。

社伝によると、
宝永元年(1704)、富山藩二代藩主・前田正甫公が
千石蔵(現在の千石町)の隣接地(旧星井町稲荷高)に社殿を造営し、
伏見稲荷大社の御分霊を祀り、富山藩の五穀豊穣と殖産振興を祈願。
歴代の藩主が祭られた藩祭の神社であった。

『式内社調査報告』に、式内社・多久比禮志神社の論社として
五福の呉服神社の名前が載っていた。
ただし、現在、五福には呉服神社という神社は存在していないようで、
地図などでそれらしい社を探していたところ、
道路を挟んで五福町に隣接している地に鎮座する当社の境内に
呉服女を祀る呉羽社を見つけたので参拝してみた。

当社は昭和になって呉羽山に遷座してきた神社なので
ひょっとすると、以前から地主神として呉服女を祀った祠があり
その地に遷座し、境内社としたのかもしれないと思ったが、
社務所で話を聞いたところ、そういう話はないらしい。残念。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:08 AM