頤氣神社 (小島田町)

長野県にある、頤氣神社(小島田町) を掲載しました。

長野県長野市にある。
長野駅の南、直線で4Kmほどの小島田町に鎮座。
犀川を渡って南下し、18号線(篠ノ井バイパス)の
「いき」交差点から少し千曲川方向に入った場所。
千曲川の堤防道路の脇に境内がある。
大正以前は、この堤防も社地の一部だったようだ。

境内入口は南側。入口の前に三基の立石があり、
「庚申」「二十三夜」「道祖神」と刻まれている。
入口右手には、「式内頤氣神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐると、参道の右手に公民館、左手は社務所だろうか。
境内は縦に長く、北側奥に社殿がある。

木々は少しまだらな印象だが淋しい感じではない。
でも、昔はもっと鬱蒼として昼なお暗い境内だったのでは、
などと想像しながらの参拝。
天気が良すぎて日射しが強い秋の午後。

拝殿は瓦葺で切妻造・平入り形式。
屋根には瓦の鯱が乗っている。
拝殿の後方の本殿は、瓦葺の覆屋の中にあるようで確認できず。
資料によると小ぶりだけど、総欅造りの重垂木杮葺。
立川流の組物彫刻を施された華麗なものらしい。残念。

創祀年代は不詳。
更級郡池郷鎮座の式内社・頤氣神社の論社の一つ。

祭神は荒田別命。通称を頤氣神というらしい。
崇神天皇の御子・豊城入彦命の四世孫にあたる人物。

伝承によると、大化三年(647)、
蝦夷地への前進基地として越後渟足柵磐舟柵を設けた頃、
千曲川沿いの川中島平池郷を開拓し、人々の産業を助けた神。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:20 PM