許波多神社 (宇治市木幡)

京都府の 許波多神社(宇治市木幡) を掲載。


京都府の宇治市にある。
JR奈良線・木幡駅の北200mほどの木幡東中に鎮座。
JR線の西側に西向きの境内があり、参道入口も西向き。

参道入口には「式内郷社許波多神社」と刻まれた社号標があり、
鳥居をくぐって、100mほど東へ進み、少し右へ曲がると境内入口。
ちょっと不自然に曲がる参道だが、境内入口の鳥居の正面に、
垣に囲まれて塚のようなものがあるためだと思う。
その垣の中に何が祀られているのか、御神木なのかはわからなかった。
ひょっとすると下記に記した、大海人皇子の柳を
当地へ遷座した際に、移植したものかもしれない。

その垣の正面にある鳥居をくぐって境内に入ると
左手に手水舎があり、正面に拝殿。
拝殿の後方、少し離れて垣に囲まれた本殿がある。
本殿は二棟並んだ流造。
向かって右手の本殿が少し大きいようだ。

現在は、許波多神社と称されているが、
『式内社調査報告』には木幡神社とある。

創祀年代は不詳。
社伝によると、皇極天皇の夢に告げがあり
藤原鎌足に詔して社殿を造営し、大化元年九月十日に奉遷したとある。

五ヶ庄にも同名社が存在し、ともに式内社・許波多神社に比定される古社。

もとは柳山に鎮座していたため、柳大明神とも称されていた。

壬申の乱に先だって近江から吉野へ向かった
大海人皇子が当社へ参拝し、鞭として使っていた柳の枝を
社頭に挿して戦勝を祈願し、その柳が繁茂したため
柳山と称するようになったという。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 10:35 PM