一瓶塚稲荷神社 (田沼町)

栃木県の一瓶塚稲荷神社(田沼町) を掲載しました。

栃木県佐野市にある。
東武鉄道佐野線・田沼駅の西100mほどの田沼町に鎮座。
115号線に面して、南向き(やや西寄り)に境内入口がある。

T字路の突き当たりに朱の大鳥居が建ち、
鳥居の右手に「一瓶塚稲荷神社」と刻まれた社号標。
参拝はゴールデンウィークの頃で、鳥居の脇に桜が咲いていた。

鳥居をくぐり参道を進むと、銅製らしき鳥居。
その鳥居をくぐり、階段を上ると社殿のある境内。

どっしりとした拝殿は銅板葺入母屋造。
拝殿の中に、金色の狛狐が置かれていた。

拝殿の背後、赤い垣の中の本殿は朱に塗られた流造だが、
本殿の背後に千鳥破風のある変わった形状。
本殿の後ろ、垣の中央に神門があり
門の両脇に狛犬、参道の階段や鳥居もあるので
背後から参拝しても違和感がないのが面白い。

本殿は、延宝三年(1675)、
寛政三年(1791)の火災後に再建され、
現本殿は寛政十年(1798)の再建で佐野市指定文化財。
境内右手にある西宮神社も本殿再建の頃の建物で
佐野市指定文化財らしい。

通称は、田沼稲荷神社

社伝によると、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が、
天慶五年(942)、相州鎌倉松ケ岡稲荷大明神を詣で
関八州管領の地に四社を勧請し関東稲荷社と称した一社。

その四社とは、
武蔵国鴉森、武蔵国王子、上野国新禞院と下野国富士村。

その後、文治二年(1186)五月十五日、
秀郷の裔佐野荘司讃岐守成俊が唐沢城再興の際、
田沼の地に一丘を築き、
下野国富士村の稲荷大明神を勧請したのが当社。
佐野荘百数十郷の総社として崇敬された古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 6:54 PM