雨祈神社 (宍粟市)

兵庫県の 雨祈神社(宍粟市) を掲載しました。

兵庫県宍粟市にある。
中国自動車道・山崎I.C.の南500mほどの山崎町千本屋に鎮座。
境内は、揖保川の西にあり、境内入口は南側。
鳥居の脇には「式内雨祈神社」と刻まれた社号標が建っている。

南北に細長い境内で、境内入口の鳥居から参道がのび、
北側奥、土俵の向こうに社殿がある。

参拝は正月四日曇天で、少し小雨が降っていたので
寒々とした雰囲気だが、新緑の頃は美しい参道なのだろう
などと想像しながらの参拝。
境内には、まだ正月飾りが残っていた。

拝殿は入母屋造の堂々としたもの。
拝殿の後方に瑞垣があり、中門の奥に本殿が見える。
流造の本殿は、最近修築されたようで、
下部は真新しい木材の色。

創祀年代は不詳。

式内社・雨祈神社に比定されている古社だが
由緒の詳細も不明。

江戸時代には、貴船大明神と称していたが
明治九年、雨祈神社にもどしたという。

「雨祈」は、資料によっては「アマゴイ」とあるが
一般には「アメノリ」と読み、
祈雨、止雨、つまり雨を司る神として崇敬されている。
本殿内陣には、ハーサラバーサラという円石が安置され
雨乞い祈願に用いられるらしい。

また、マムシ除けの神としても信仰され
境内の砂を持ち帰り、マムシの出そうな場所に撒いておくという。

水(雨)の神であり、蛇を統べる神、
つまり龍神なのだろう。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:04 PM