矢奈比賣神社 (磐田市)

静岡にある、矢奈比賣神社(磐田市) を掲載しました。

静岡県磐田市にある。
磐田駅の北3Kmほどの見付に鎮座しており
通称は「見付天神」。

磐田駅から北上して1号線へ入り東へ1Kmほど。
今之浦川を越えた付近で北に入る。

登り坂の途中に鳥居が立っており、その右手には巨木が聳えている。
鳥居をくぐって参道を進むと、
もう一つの朱の鳥居。
鳥居脇には狛犬のように「悉平太郎像」がある。
悉平太郎は怪物退治のため、駒ヶ根市の光前寺から借り受けた霊犬。
光前寺では「早太郎」と呼ばれている。

昔、見付村では田畑を荒らされないように毎年祭の日に
白羽の矢が立てられた家の娘を生贄(人身御供)として怪物に捧げていた。
旅の僧が怪物の正体を暴こうと、祭の夜に様子を窺うと、
「信州の悉平太郎(早太郎)はおるまいな」と
悉平太郎という人物を恐れている様子。

さっそく、信州の悉平太郎を探したところ、
光前寺に飼われている犬であった。
次の祭の日、悉平太郎を借り受けて娘の身代わりとすると
悉平太郎は怪物大狒狒と一晩中戦い続け、ついにこれを退治。
悉平太郎は傷つきながらも光前寺までたどり着き、
一声吠えて息絶えたとも、当社境内で死んだとも言われている。

現在、光前寺境内に墓があり、
当社境内後方のつつじ園に霊犬神社として祀られている。
参拝当時知らなかったので、残念ながら僕は霊犬神社へは参拝していない。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 11:32 PM