八幡宮 (下田市吉佐美)

静岡県の八幡宮(下田市吉佐美) を掲載しました。

静岡県下田市にある。
伊豆急下田駅の西4Kmほどの吉佐美に鎮座。
136号線を西へ進み、大賀茂川に沿って南下すると
道路に面して東向きに境内がある。

薄らと苔むした木製鳥居をくぐると広い砂利の境内。
拝殿左手の立派な木が聳えており見惚れてしまったが、
拝殿右手にある「イスノキ」が有名らしい。
参拝時には「イスノキ」の根の補修というか治療というか、
なにやら工事をしていて、右側からは近づけない状態だった。

社殿は入母屋造の拝殿の後方に、少し離れて幣殿があり
幣殿の後方に、本殿覆屋がある。
拝殿の扁額には「正八幡宮」とあり
本殿覆屋の扁額は「八幡宮」。

本殿覆屋の格子から中をのぞくと
二棟並んだ流造の赤い社殿がある。
並んでいるというより、一つの屋根で繋がっている形式。
その二棟の間、中央奥にもう一つの社殿がある。

赤い社殿の右側が若宮、左が当社本殿。
中央奥の祠が、相殿の三嶋神社らしい。

当社の創祀等に関する資料は未入手。

まず、八幡宮本社は、
式内社・加彌命神社の論社となっているらしい。

本殿右にある若宮は、
式内社・多祁美加々命神社の論社。

中央奥の相殿は、もとは字深田に鎮座していたが
明治十一年十一月に、相殿に祀られた三嶋神社。
この社は、式内社・竹麻神社三座の中の一座であるという。

以上のように、一つの覆屋内にある三社が
すべて式内論社という、貴重な神社なのだ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:23 AM

高藏神社 (綾部市)

京都府の 高藏神社(綾部市) を掲載しました。

京都府綾部市にある。
綾部駅の北西12Kmほどの西坂町に鎮座。
9号線(綾部大江宮津線)を進み、
493号線と分岐する付近で南へ入る。

福知山市との境に近い場所にあり、
資料では西坂町宮ケ嶽(宮ケ岳)と記されているが
地図で確認すると西坂町高倉となっているようだ。

社頭には砂利の広場があり、
手水舎の横に、牛頭天王を祀った小祠。

鳥居をくぐると、参道正面に本殿覆屋があり、
右手に摂社・八幡神社、左手に摂社・若宮神社が祀られている。

創祀年代は不詳。

大蔵大明神、高倉大明神とも称された神社で、
式内社・高藏神社に比定されている古社。

もとは、現在地の南にある宮ケ岳山頂に鎮座していたが
古代のある時期に現在地に遷座。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 2:34 PM

苅田彦神社 (おおい町)

福井県の 苅田彦神社(おおい町) を掲載。

福井県のおおい町にある。
小浜駅の南西15Kmほどの名田庄小倉に鎮座。
南川に沿って162号線を南西へ進み
染ケ谷川との分岐点あたりで南に入った場所に境内がある。

周囲には観光設備らしきものがあり、
整備された道に面して、山の斜面が境内となっている。

石組の上に鳥居が立ち、
鳥居の左側に「式内 苅田比古神社」と刻まれた社号標。
階段を上ると拝殿。
拝殿の後方、さらに階段の上に本殿がある。
本殿は庇の付けられた流造。

砂利の境内は綺麗に整備されていて、
どの階段にも、中央に赤い手すりが設置されている。
気配りの行き届いた神社だという印象。

創祀年代は不詳。
社伝によると、大同元年の創祀。

養老五年(721)泰澄草創の
別当・谷田寺が藩に提出した願書には
「安永四乙未三月壹千年祭、文政六癸未九月壹千五十年祭」とあり
安永四年(1775)の約千年前、宝亀年間の創祀とも。

式内社・苅田比古神社に比定されている古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 5:33 PM

宇留破神社 (養父市)

兵庫県の 宇留破神社(養父市) を掲載しました。

兵庫県養父市にある。
山陰本線・養父駅の北2Kmほどの口米地に鎮座。
円山川を東へ渡り、米地川に沿って東へ255号線を進み
104号線との交差点から100mほどで北上すると
澤源橋という小さな橋がある。
その橋の北側の道に、当社古社地の石碑が立っている。
古社地の石碑から、東へ500mほどの場所に境内がある。
参拝時には、鳥居に築かなかったが、
他の参道にあるのだろうか。

山麓の斜面の林を境内にした感じのシンプルな神社。
社殿も、本殿覆屋のみで拝殿なども無い。

創祀年代は不詳。

式内社・宇留波神社に比定されている古社で、
明治六年十月、村社に列した。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 11:58 PM

大川神社 (綾部市)

京都府の 大川神社(綾部市) を掲載しました。

京都府綾部市にある。
綾部駅の北西3Kmほどの栗町上村に鎮座。
駅から北上して由良川を渡り、74号線を西へ。
栗町上村あたりで、74号線から北上すると、参道入口がある。

参道入口は西向きで、鳥居の背後には参道の木々が聳えている。
鳥居をくぐり参道を進むと、砂利の境内。
境内奥(東側)の石段の上に社殿がある。

参拝は八月、休日の早朝。
日が昇る前なので、まだ少し暗くひっそりとした境内だった。

社殿は本殿覆屋に庇が付けられた形。
庇の部分が拝殿を兼ねている構造と呼べるかもしれない。

社殿の斜め前に、注連縄で結ばれた二本の木があり、
根元に石が置かれている。
傍らに石碑があり、
「若宮神社・大嶌神社・澤神社・廣峯武大神・愛宕神社」
の遥拝所と刻まれている。
これらの社は、栗町周辺の神社だろう。

創祀年代は不詳。
鎮座地の字を佐陁尾といい、
昔から佐陁大川明神と称され
式内社・佐陁神社の論社とされている古社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 7:56 PM

見高神社 (河津町)

静岡県の見高神社(河津町) を掲載しました。

静岡県の河津町にある。
伊豆急行・今井浜海岸駅の東1Kmほどの見高に鎮座。
135号線から南に入り、学校の南側。
参道入口は西側だと思うが、
細い道に入り込み、周囲をぐるっと回って到着したので
はっきりと覚えていない。

参道入口(らしき)場所に鳥居が立ち
苔むした参道階段を上ると、もう一つの鳥居。
さらに階段を上ると、広い境内に出る。
境内左手に神楽殿があり、参道正面に社殿。
境内右手には小祠の境内社が並んでいる。
赤い小祠には狛狐があり、稲荷だと思うが、他は未確認。

社殿は石段上にあり、拝殿は入母屋造。
後方の本殿は、覆屋の中。

参拝は正月二日、曇天の午後。
参道途中にある鳥居に、正月飾りが付けられていた。
冬に参拝したため、全体として渋めな雰囲気の神社。
初夏だったら、もっと青々とした印象を持ったかもしれない。

『伊豆国神階帳』に「従四位上 たけしの明神」とある古社で、
式内社・多祁伊志豆伎命神社の論社となっている神社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 11:10 PM