大嶋神社 (石巻市)

宮城県にある 大嶋神社(石巻市) を掲載しました。

宮城県石巻市にある。
石巻駅の東500mほどの住吉町に鎮座。
旧北上川に面した場所にあり、地図には住吉公園と記されていた。

境内に入ると、鳥居の奥に社殿。
入母屋造の立派な拝殿があり、後方に本殿。
拝殿の扁額には「石巻揔鎮守」とある。

拝殿の右手に境内社が並んでおり、
左から、八幡宮、稲荷・天満宮、虚空蔵堂。
天満宮の横に上に、境内後方の丘に登る階段があり
丘の上には愛宕神社の石祠が祀られている。

で、境内社の八幡宮。
社殿は朱色だが、屋根が水色だった。

創祀年代は不詳。

通称は住吉神社。鎮座地名も住吉町。祭神も住吉神。

式内社・大嶋神社に比定されている古社で
三代実録には「清和天皇貞観五年十月二十九日、
陸奥國勲九等飯大島神云々授従五位下」と記されている。

社前の川岸に「袖の渡り」という名所がある。
北上川対岸への渡し船が出ていた場所で、
歌枕として有名らしく、芭蕉も当地を訪れており、
弟子の河合曾良の日記に、
「帰りニ住吉ノ社参詣。 袖ノ渡リ、鳥居ノ前也。」
と記されている。
この「住吉ノ社」が当社。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:21 AM

屋岡神社 (養父市)

兵庫県の 屋岡神社(養父市) を掲載しました。

兵庫県養父市にある。
円山川の支流・八木川のそば、養父市役所の南に
住宅が密集している場所に境内がある。

狭い道に面して、境内入口は東向きだが
境内そのものは南向き。
よって、入口の鳥居をくぐり、参道を右へ曲がると
石垣の上に社殿がある。

社殿の左右に境内社があり、
右手には三社、左手には一社が祀られているようだ。

壁のない舞殿のような拝殿の後方には
覆屋に納められた本殿。
覆屋の前面が格子になっており、肉眼ではよく見えたのだが
デジカメで写したものでは、よく確認できない。
オートフォーカスに頼りっぱなしなのが良くないのだろう。

創祀年代は不詳。

式内社・屋岡神社に比定されている古社。
当地は、上古「屋岡の里」と呼ばれており
当社号は、地名から名付けられたらしい。

案内板では、神功皇后御誕生の地と言われる「天子」という地に鎮座。
『兵庫県神社誌』では、神功皇后三韓征討の際に上陸され
御船を覆された跡で「船岡」とある。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:06 PM

穴目杵神社 (豊岡市)

兵庫県の 穴目杵神社(豊岡市) を掲載しました。

兵庫県豊岡市にある。
豊岡駅の南東3Kmほどの大篠岡に鎮座。
円山川にかかる円山大橋を渡って、703号線を東へ進み
六万川を越えて500mほどの場所に、
道路に面して境内入口の鳥居が立っている。

社地は三開山の北麓。
鳥居をくぐり、参道階段を上った丘の上が、社殿のある境内。
階段の突き当たりに祠があり、左手に曲がると正面に拝殿が立っている。

拝殿の右手前には境内社の稲荷神社。
拝殿は舞殿のような構造で、
拝殿の後方には、覆屋の中に本殿。
本殿は三間社で、横に長い形式。
本殿の扁額には「八熊大明神」と記されている。

創祀年代は不詳。

式内社・穴目杵神社に比定されている古社。
本殿扁額にあるように、近世には八熊明神と称していたが
明治二年、現社号に改めた。
残念ながら「穴目杵」の由来は不明。

祭神は「船帆足尼命」。

後世の作と考えられている『但馬郡故事記』には
「崇神天皇九年秋七月、小江命の子・穴目杵命が
黄沼前(城崎)の県主となった。
九流比山(来日岳)に盗賊が出没したので
多遅麻(但馬)国造天日樽杵命に訴え、
これを討伐してもらった」とあり、
『兵庫県神社誌』には、この穴目杵命を
篠丘に葬って祀り、当社の起源とする記述がある。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:10 PM

清水神社 (信更町田野口)

長野県にある、清水神社(信更町田野口) を掲載しました。

長野県長野市にある。
篠ノ井駅の西7Kmほどの信更町田野口に鎮座。
篠ノ井駅付近から70号線を西へ進み、信更町田野口で南へ入ると
小学校から道を挟んで西側に、境内入口の朱の鳥居。

鳥居の両脇に燈篭が立ち、
右手に「延喜式内清水神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐり階段を上り、御神木の間を通ると、社殿のある境内。
境内全体が、こんもりとした杜(森)となっている感じ。

境内の中央奥に、大きな拝殿があり、
後方の丘の斜面に本殿があるのだが、
本殿は白い覆屋に納まっているようだ。

境内入口は東向きで、社殿も東向き。
参拝日は曇天で、どんよりとした日だった。

創祀年代は不祥。
式内社・清水神社の論社のひとつ。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 12:42 PM

多摩良木神社 (豊岡市)

兵庫県の 多摩良木神社(豊岡市) を掲載しました。

兵庫県豊岡市にある。
国府駅の西4Kmほどの日高町猪爪に鎮座。
250号線を西へ進み、1号線に入ってさらに西。
1号線が八代川と交差するあたりから、北へ入り少し登った所。
車道を走っていると気づかないかもしれない場所にある。

集落の中の狭い道を登り、西へ入ると鳥居が立っている。
鳥居をくぐり境内に入ると、樹木に囲まれた静かな空間。
境内奥に細身の社殿が建っているが、これは本殿覆屋。
本殿が中に納まっている。

参拝した時には探したのだが、
当社には社号を示すもの(社号標や扁額など)が無かったような。
覆屋内に感謝状の額が飾られており、
そこに辛うじて「多摩良木神社」の名前があった。

覆屋の扁額の位置には、白いお面が二つ飾られている。
恵比寿・大黒だと思ったが、改めて見ると翁・嫗のようにも見える。

内部の本殿は小振りだが、立派な流造平入りの祠。
扉が二つあったのだが二柱の祭神を祀っているのだろうか。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:04 PM

片菅神社 (三宅島)

三宅島の片菅神社(三宅島) を掲載しました。

東京から180Km南にある三宅島にある。
当社は三宅島の北東部にあり、
島を一周する道路脇にある「元三宅島観光ホテル」のそば。
ホテル横の車道にある小さな藪の隙間のような道を下ると境内。
参道は心細い道だが、境内は思ったより広く平坦。
境内脇には竹箒なども置かれており、近所の方が掃除しておられるのだろう。

境内は、一本(一束)の樹木を中心に
右手に清水、左手に祠があるだけ。
『式内社調査報告』には「社殿はない」と記されていたが
その後、建てられたのだろう。
かっては盛砂に御幣と石だけの簡素なものだったらしい。

祠には「片菅神社」と社号が書かれていた。

創祀年代は不詳。
通称は「カサスゲ様」。
清水(水の神)を祀ったもので、
美茂井の地名も当社から発生したのかもしれない。
ちなみに、この清水は涸れたことがないという。

祭神は不祥だが、当社を式内社・片菅命神社に比定する説がある。
片菅命神社であれば、祭神は片菅命ということになる。

『三宅記』によると、神着の御笏神社に祀られている
三島大神の3番目の后・佐伎多麻比咩命には、
「なこ・かね・やす・てい・したい・くらい・かたすけ・ひんすけ」
の八人の王子がおり、7番目の「かたすけ」が当社祭神だと考えられる。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 9:13 PM