村岳神社 (久美浜町)

京都府の 村岳神社(久美浜町) を掲載しました。合計2162社。

京都府京丹後市にある。
久美浜駅の南2Kmほどの奥馬地に鎮座。
久美谷川に沿って南下し、
北近畿タンゴ鉄道宮津線と交差する場所から少し東へ入った場所。

奥馬地の集落の中に境内があり、境内入口は西向き。
石積み中に砂地の境内。
数段の階段を登ると鳥居が立ち、
右手に「式内村社 村岳神社」と刻まれた社号標。
「村岳」と書いて「むらおか」と読む。

鳥居をくぐった境内の奥に、拝殿があり
拝殿の後方、少し離れて、本殿を納めた覆屋。
覆屋の中には、本殿と境内社の小祠がある。
ひょっとすると、この2つの祠は
境内社ではなく、相殿の神を祀ったものかもしれない。

参拝は、五月の連休。
兵庫県北部を旅した最終日。
兵庫から、日本海沿いに長野へ戻る途中。
朝早い参拝で、集落内はひっそりとして
少し朝靄が漂っていて、清清しい空気の中。

創祀年代は不詳。

伝説によると、村岳の神は、太刀宮の臣下。
太刀宮(現神谷神社)の社地選定を命じられたという。

ところが、村岳の神は良地を秘して
別の地(当社の元地)を上申した。

このことが露見し、怒った太刀宮の神は剣を抜いて村岳の神を追った。
石仏(イシボトケ)の大石に隠れた村岳の神を斬ろうとしたが
誤って大石を断ち割った。
怖れた村岳の神は、大根を下物として和睦の宴を開き和解した。

『平成祭データ』では、この大石は神谷神社境内に
剣岩として保存されているとあるが、
当社境内の案内板によれば、
平成六年の土地改良事業により
イシボトケから、当社境内に移されたとある。



A. 掲…掲載 — gensyoushi 8:31 PM